毎日草を抜く。
抜いても1週間もすれば、また緑の草原になり始める。
植物たちは、ありとあらゆる手段で増えようとする。
種を飛ばす。地下茎で増殖する。ライナーを伸ばし伸ばした先で根を張る。
根を土に残せば、そこからまた再生して、傷がついた分、さらに太く芽を多くして立ち上がる。
植物の興味は、自分のコピーをいかに多く作り出すかだけのようだ。
毎日畠に出て、野菜など作っていると、
自然っていいな。
ってな感覚はなくなる。
どう足掻いてもどうにもならない茫漠とした強大なものに、打ちのめされている、って感覚の方が強くなる。
って感じたりするのは、まだまだ「お百姓」として一人前じゃぁないからなんだろうな。