36年程前のことになる。
研修で北欧にいたことがある。
帰国の前に、デンマークのオルボー城に観光に行き、その時、北欧神話の雷神トールが持っている武器ハンマーを模ったペンダントを手に入れた(買った)。
トール神は、世界の終わりに、この世を取り巻いている大蛇と一騎打ちをし、相打ちになり命を落とす戦いの神で(勇猛果敢な豪傑で、かつ、愉快なエピソードにも事欠かない好漢だ)、北欧諸国では、トール神のハンマーを模ったペンダントを、お守りとして身につける習慣がある。
その時から、なんとなく、そのペンダントは、私のお守りになった。
特に走りに行く時は必ず身につけた。
雷神トールのハンマー型のお守りは、雷除けになる、という。
私は雷が怖い。走っている時に雷の音がすると、その場で引き返したくなる。
本当に雷除けになるかどうかはさておき、お守りがあるから、と、走り続けることができる。
農作を始めてからは、もう一つの意味を持つようになった。
トール神は農作の神でもあるのだ。
そのハンマーペンダントを、引っ越しの時紛失した。
捨てたつもりはない。
どこかに入れたはずなのだ。
でも、引っ越して9か月になるが、見つかっていない。
その内出てくるとは思う。
(ランニング用品と一緒にしまったと思っているのだが、そうじゃなかったか?
なくさないように、と思って仕舞うと、かえって分からなくなる....)
なくても生活に困る訳でも、農作が出来なくなる訳でも、走れなくなる訳でもないのだが。
なんとなく落ち着かない。
引っ越し後探しても見つからず、がしばらく続いた頃、ふと、彫金をしている友達のことを思い出した。
頼んでみよう。
持っていたペンダントを思い出しつつ紙に描いて(描いて、って言っても、ものすごく雑で粗い)、こういう形のを作ってもらえるだろうか?
とお願いしてみた。
私の誕生日、それが出来上がった。

銀のハンマーに笹の葉と梅(だと私は思っている)が浮き上がっている。
美しい。
これからは、これが私のお守りになる。
私が進んで行くことを、諦めずに前へ行くことを、農作と雷の神様、見守っていて下さい。
研修で北欧にいたことがある。
帰国の前に、デンマークのオルボー城に観光に行き、その時、北欧神話の雷神トールが持っている武器ハンマーを模ったペンダントを手に入れた(買った)。
トール神は、世界の終わりに、この世を取り巻いている大蛇と一騎打ちをし、相打ちになり命を落とす戦いの神で(勇猛果敢な豪傑で、かつ、愉快なエピソードにも事欠かない好漢だ)、北欧諸国では、トール神のハンマーを模ったペンダントを、お守りとして身につける習慣がある。
その時から、なんとなく、そのペンダントは、私のお守りになった。
特に走りに行く時は必ず身につけた。
雷神トールのハンマー型のお守りは、雷除けになる、という。
私は雷が怖い。走っている時に雷の音がすると、その場で引き返したくなる。
本当に雷除けになるかどうかはさておき、お守りがあるから、と、走り続けることができる。
農作を始めてからは、もう一つの意味を持つようになった。
トール神は農作の神でもあるのだ。
そのハンマーペンダントを、引っ越しの時紛失した。
捨てたつもりはない。
どこかに入れたはずなのだ。
でも、引っ越して9か月になるが、見つかっていない。
その内出てくるとは思う。
(ランニング用品と一緒にしまったと思っているのだが、そうじゃなかったか?
なくさないように、と思って仕舞うと、かえって分からなくなる....)
なくても生活に困る訳でも、農作が出来なくなる訳でも、走れなくなる訳でもないのだが。
なんとなく落ち着かない。
引っ越し後探しても見つからず、がしばらく続いた頃、ふと、彫金をしている友達のことを思い出した。
頼んでみよう。
持っていたペンダントを思い出しつつ紙に描いて(描いて、って言っても、ものすごく雑で粗い)、こういう形のを作ってもらえるだろうか?
とお願いしてみた。
私の誕生日、それが出来上がった。

銀のハンマーに笹の葉と梅(だと私は思っている)が浮き上がっている。
美しい。
これからは、これが私のお守りになる。
私が進んで行くことを、諦めずに前へ行くことを、農作と雷の神様、見守っていて下さい。