子供の頃は、雪が降ると嬉しかった。

あらゆる物が白く覆い隠されて、日常が消えてしまい、別の世界が来たような不思議さが好きだった。

今は?どうなんだろうなぁ?

 

この数日の雪日、写真をよく撮っている。

いつもなら、気になった作物や作業記録としての写真なのだけど、それ以外、空の写真、雪景色の写真の方を沢山撮っている。

雪の日は遠くを眺めていることが多いんだろうね。

 

屋根の雪が解けるて落ちると、ドサァァァァって大きな音と振動がする。

最初はびっくりして、何が起きたのか確かめに行ったが、その内慣れて、

あぁ今度はあそこの雪が落ちたな。

と思うだけになった。

まぁ、この屋根の雪が落ちる時に、その真下にはいたくないよねぇ。

痛そうだもの。氷柱もあるし。


朝、夕べの雪はザラメのようになっている。

雪は遠景にも心惹かれるが、至近で見ても飽きない。

 

溶けかけて、また凍り付いた雪はステンドグラスのようだ。


そして今日の一番の興味はこれ。

ハウスの屋根天辺に積もっていた雪がお日さまに当たって溶けだした亀裂。

ハウスの中で作業しながら、しょっちゅう見上げていた。

見上げるたびに、亀裂の幅が広くなって行くのが面白くて仕方なかった。


クレバスみたい。

雪山で日に溶けた雪が雪崩になる時、地面の下からその雪を眺めていたら、こんな感じなんだろうね。

 

露地はまだ雪の底。

明日は雪の中から苗たちの無事な姿が覗くといいのだけどな。