夕方、雨が上がったので走りに行った。

宇賀峡は靄の中。

雨上がりで泥の匂い(山の匂い)がする。

てっててってと走って行ったら、道にオレンジ色の金木犀の花が散っている。

見上げたら、金木犀が満開だ。

 

金木犀の季節なんだ。

夏が完全に終わったんだね。

 

でも、金木犀の香りはしない。

泥や木の匂いの方が強い。

雨が匂いを洗い流したのかな。

 

5km走って折り返した。

靄は相変わらずあたり一面を覆っている。

宇賀ダムの方を眺めたら、

 

あんなところに、あんなものあったかな?

って白い建物が。


 

宇賀ダムの監視塔だ。

靄と水の上に浮いている小さなパンテオンのように見える。
 

行きに香りを感じなかった金木犀。

帰路では香った。

ほんの30分ぐらいの間に、雨水が乾いて香りを放ちだしたのだろうな。

金木犀に走ったご褒美をもらってしまった。