農地にいて、風が吹いてくるのが分かる。
雨が降ってくるのも分かる。

風、雨が山を鳴らして暫くすると、農地に風、雨がやって来る。

少し遠くの里山から近くの里山に向かって、風が抜ける音(強風ならばジェット機のエンジン音に似ている)、雨がやってくる音(大きなタイヤが転がって来るような音、ってところか)がし出したら、その数分後に風、雨が農地に来る。

先週、強風の日、山の音に注意していた。
ジェット機が滑走して来るような音が近づいたら、暫くするとハウスの留めバンドをかき鳴らす強風が叩きつけて来る。
農地は風の通り道で、強い風が吹けば外のちょっとした重量の物は吹っ飛んでいってしまう。
収穫した葉物が吹っ飛んでは泣くに泣けないので、収穫物を抱えて急いで退避することになる。

今日は雨。
小止みだった雨が土砂降りになる前兆も山の音で分かる。
雨に山の木の枝が揺れる音なのだろう。濡れた路面を重い車が通り過ぎて行くような音が近づいて来れば、強雨が来る。
風のように収穫物をさらって行く訳ではないが、私自身が濡れたくない。
音がしたら屋根の下に退避。

山の音は山の神様のメッセージなのだろうな。