このところ、ちょっと滅入っている。

11月に入ってから「小松菜」の市場値がどか~んと下がった。
1束15円(1束200g検討。Lサイズの小松菜なら5-8株くらい)なぁんて日もある。
1束15円だと、経費もでない。
(経費、って言っても、その小松菜を育てるために使った、種代、肥料代、水代、運搬費、作業に費やした労働は入れてないで、だ。
市場出荷時に使う、袋代、段ボール代のみを経費だとして、の計算で、だ。)

今の私の畠では、出荷対象に出来るのは小松菜のみ。
毎日、小松菜を収穫しては、
「この子たち、安値になっちまうんだろうなぁ。
生育よしの器量の良い子たちなのになぁ。」
などと嘆息している。

安値のあまり、順調に育った作物を出荷せず、畑に放置し、そのまま畑の肥やしにする。

ってニュースが時折流れると、今までは「なんて、勿体ないことをするんだ。」と思っていたが、今は、そうすることが理解できる。
やりたくてやっていることではない。
大切に育てた作物だ。
出荷したい。
でも、出荷すればするほど、収入があるどころか、出費が増えていくのだ。

「仕事」「経営」として考えるなら、出荷はできない、なら、見切りをつけて、次の作付をしよう。
になる。

それはそうなんだが、私の根性が「経営者」にはまだなっていないのか、小松菜たちの間にしゃがみ込んで、ため息をつきながら、今日も収穫していた。

次に作る作付計画では、11月の小松菜はやめよう。