姪の結婚披露宴へ招待してもらえたので、東京まで行って帰ってきた。

披露宴開始時間まで間があったので、上野の国立科学博物館へ行くことにした。
国立科学博物館に行くのは、たぶん、記憶にある限りでは、両親に連れられて来た小学生の時以来だ。
おぼろな記憶では、博物館の正面に、大きな大きな鯨がいたような気がする。

上野で鯨を目印に博物館を探すと、

kujira

子供の時、大きいと思ったり、広いと思ったりしても、大人になってから、それを見ると、拍子抜けするぐらい、小さく狭く思えたりするんだが、この鯨は変わらず、
うわぁぁぁでかい!
と歓声を上げてしまった。
子供の時の印象より、今見た印象の方が大きいような気までする。
この鯨のお腹の中になら、人の1人や2人暮らせそうだ。

博物館では「植物画コンクール入賞作品展」を開催していて、実はこの植物画展を観ることが主要目的。
植物画を観るだけでは、せっかく来たのにもったいないので、博物館をぐるぐる観て回った。

正面の鯨の次に、おぉぉ!と思ったのは、「はやぶさ」が持ち帰った「いとかわ」の微細物質を顕微鏡で観ることができたこと。
0.1mmあるかないかの大きさなのだそうだが、複雑な色(少し金色かかっているような青いような黒いような)をしていた。

子供の時には地球上にはなかった欠片と、子供の時から変わらずにある鯨の像と、いつの間にか大きくなってしまってお嫁さんになる美しい姪と、そのそれぞれに感嘆している私と。

不思議な気持ちになる東京行きでした。