風邪が治りきらないので、鼻をグズグズさせながら畠に行く。
寒さは緩んでいるので、身体全体としてはかなり楽だけど、匂いが殆ど分からないのが困る。
土の匂いや、肥料、葉の匂いを嗅げないのだ。

匂いが分かったからって、
うむ、土がこの香りなら今のまま春まで行ける。
とか、
う~ん、堆肥の熟成具合はまだまだね。
とか、分かる程には経験値がないので、どうということもないのだけど、やっぱり匂いは分かった方がいいように思う。

それはそれとして、このところ、畠でつくづく感心するのは、植物たちの冬越し。

秋までに成長し切った株は、霜、雪に当たればあっという間に凍って無残になる。
地上部に葉を残す植物たちが身を守るためにするのは、キャベツや白菜のように外葉で包み込んで芯の花芽を守る方法、芽吹いても成長せず小さいままで低く低く身を屈めて春を待つ方法、自身の糖度を上げて凍結を防ぐ方法...

小さいまま、霜にも雪にもじぃぃぃとして春を待っている苗たちを見ていると、風邪ぐらいなんでもないな、などと思ったりする。
まぁでも、私は「秋までに徒長してしまった株」なのだろうから、霜雪にへたっても、それはそれで当たり前なのかもしれない。

春の定植用に仮置き場所で育てているネギの苗。
少し伸びた。

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この子たちを畠に植え付ける頃には桜がさいているかなぁ。

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