麗しの露葉朝、いつものごとく鼻歌を歌いながら畠に行って、葉牡丹の畝で歌が止まった。初夏の朝露もキラキラと美しいが、晩秋の霜が降りるか降りないかのこの時期の露は妙なる光の粒になる。しばらくは、うっとり眺めていた。