春作は慌てるな
秋作は遅れるな

という言葉があるのだそうだ。

春の早い頃、周囲が、種付けだ、苗作りだ、と動き出すと、自分も心急いて、種を蒔いたり、苗を植え付けてみたりしたくなるけど(なるだろうね、きっと)、そこは「おっとりと」春の盛りを待って、ゆったりと春の農作業を始める方が良い。

遅霜があったり、霜が降りないまでも、寒の戻りがあったりで、春の気候、気温が安定するのを待ってから動き出しても遅くはない。

それとは反対に、秋作冬作のための種蒔きや苗づくりは、まだ暑い夏の内にさっさと動き出さないといけない。

10月になれば、気温はスコーンと下がることがある。
それまでに、発芽させ、苗を収穫可能な状態まで育てておく必要がある。

春は、気持ちも高揚して行く時期だから、なんだかんだ動き出したいし、夏は暑くて動くのも嫌だ。自分の暑さ対策だけでもヒーハー言っているのに、その上、種だの苗だの面倒を見るのは億劫。

って、人が思うことを十分知っていた先人の教訓。



ということで、猛暑の8月は、秋の涼しい畠で実っているカリフラワーだの、キャベツだの、ニンジンだのを夢見て、汗をポタポタ垂らしながら、種蒔に勤しむことになる。


hatuga


そういや、夏の暑さにめげず、汗を垂らしながら、秋のシーズンに向けて走り込みをするって状況と同じね。

この暑さにめげず、くじけず、実りの秋を迎えよう~っと。