10kmを同一ペース(11km/h)で走り、その直後、200mを全速力でダッシュする。
間に呼吸を整える休止を入れながら、この200mダッシュを5セットしてみた。
休止の間の緩いジョグ(ウォーク)の最初の50mぐらいは、人様にお見せできない体たらく。
呼吸は荒いし、姿勢は(呼吸が苦しいもんだから)前かがみになってしまっているし、身体は左右に揺れてしまう。
そういう状態から、深呼吸を繰り返して、呼吸が整い出したら、また200mダッシュする。
テンポ走後、無酸素運動を行うトレーニングなんだけど、何セット目かでは頭がクラクラしてきた。
「酸素!酸素!!」
って、肺が叫んでいる状態だ。
この練習方法、富くじマラソン後、もっと安定してサブ4達成できるようになりたい、と思って相談しに行って教えてもらったトレーニング方法だ。
これ、「ランナーズ」1月号に掲載されていた「スプリント・インターバル・トレーニング」に似たトレーニングらしい。
今まで、フルマラソン大会では完走することが主要目標だった。
だから、なのだろうけど、脚の調子が思わしくない場合以外、最初から最後まで、「壁」を感じたことがなかった。
よく「フルマラソン35kmの壁」と言う言葉を聞いてはいたが、それが「有る」ってことが分かっていなかった。
今回富くじマラソンで、私は始めて42.195kmを、ペース5'30"/kmで走りぬこうとした。
それを30kmまではできた。
そこから先、そのペース維持はできなかった。
明らかに30kmまでの自分と、30kmから先の自分の走りの感覚が違う。
30kmあたりで、何かが自分の身体の中で切り替わった。
身体のコントロールが利かなくなって行く。
腰が下に落ち、脚が縮こまった走り方しかできなくなって行く。
スピードを上げたい(というより、現スピードを維持したい)のに、スピードが落ちていく。
多分、それまでに徐々に蓄積した疲労が、顕著に表面に出始めた、ってことなのだろうけど。
それが、丁度30km前後だったってことなんだろうけど。
へぇぇぇぇぇ、これが「壁」ってもんなんだろうかね?
って、今更なんだが、感心している。
そして、ちょっと嬉しい。
私も「壁」ってもんを感じることができた。
「壁」があると分かったから、それを何とかしようと思う。
30kmからの先の道を、自分の思うペースで走ることができるようになる。
これも、面白い挑戦になりそうだ。
200mダッシュを繰り返しても、頭がクラクラしなくなったら、「壁」がちょい薄くなりそうな気がしている。