いろいろ立て込んでいて、気持ちの余裕が消し飛んでいるせいだろう。

最近「ちゃんと笑って」いない。


で、からりん、と笑いたくって、狂言を観に出かけた。


アステールプラザ(中ホール能舞台)「茂山狂言会 鑑賞会」


観た狂言

・棒縛

・魚説教

・首引

・墨塗

・鞍馬参り

・二人袴


ついでに、舞台裏ツアーにも参加して、能舞台の裏側も見学してきた。


狂言は好きだ。

人の感情に親和性があるのに、湿っていない。

後腐れなく笑える、と言うか、喜怒哀楽を透過し切って、仕様もない人生を諦めもせず、期待し過ぎもせず、極々普通に生きていることを楽しんでいる、と言うのか。

観て笑うと、そんな感覚に私はなる。


観た6作品全部が面白かったのだけど、中でも「魚説法」は気に入った。

転職(漁師→坊主)のドタバタ喜劇のエッセンスと、言葉遊びと、権威への揶揄と、殺生をする人間のジレンマとが、ごちゃ混ぜになっていて実に楽しい。

「魚説法」は、文字で読んで鑑賞しても面白いかもしれない。


あ、そういえば「鰯の頭も信心」って言葉があったけ。

お魚と信仰って、深いつながりがあるのかもね。