無念


と言う言葉が、しきりに思い浮かぶ。


ご家族を津波で亡くされた方が、「くやしい」と嗚咽されている姿を映像で見ても、ご自宅があったであろうドロ沼を前に、呆然とされている方の姿を映像でみても、その「無念」と言う言葉が、思い浮かぶ。


無念:

1.くやしくてたまらないこと。

2.心に何も思わないこと。


関東の両親のことが気にかかっている雑念だらけで、5km走る。

関東に様子を見に行くためには、交通機関をどう乗り継げばいいのか?

行くとしたら、何を持っていけばいいのか?

あるいは、広島へ退避してもらうのが最善なのか?

一人暮らしの弟を援助する必要があるだろうか?


非力な脳みその中に、ごちゃごちゃな思いを抱え込んで走った割には、この3ヶ月で一番スピードを上げて走ることができた。

「走る」ことを色々考えず、別のことで頭を一杯にして走ったためかもしれない。

「走る」ことを身体に任せてしまえば、無意識が走りを上手にコントロールしてくれる、ってことなのだろうか?