電話が怖い の原因となったトラウマの解消 | 私の心と心理学のお話

私の心と心理学のお話

回避性パーソナリティ障害、不安障害、鬱、引きこもり、対人恐怖症などなどを、心理学を長く勉強して乗り越えた私の、最近の気づきやインナーチャイルドについてなどを書いて行こうと思います。

私、なんか変だ。

と気が付いたのは、高校1年生か2年生のころ。

 

初めてのアルバイトで

モールに入っている飲食店で働きだした時のことでした。

 

お勉強は得意なほうで

特に数学が大の得意だった私。

記憶力もよかったし

バイトなんて楽勝だと思っていました。

 

ところが。お客さんがくると

頭が真っ白になる。

何も考えられない。

 

手とかも痺れたみたいな感じになる。

心臓がバクバクして

お客さんのオーダーも覚えられないし

おつりも計算できない。

 

一番であること。

そうすることでしか、お母さんに愛してもらえない

私のことを見てほしい

その一心で、小さい頃から

頑張って生きてきました。

 

人よりも有能であること、完璧であること

そうできないと

「私」

という存在価値がなくなってしまうような気がしていた

 

 

***

 

それまでは、英語ができなかったせいで

恥ずかしがり屋さんになっちゃった

くらいに思っていたのですが

 

このアルバイトで、これは普通じゃないかもしれない。

と、初めて自覚できたのを覚えています。

 

 

でも今よりメンタルヘルスに関する情報もなく

そんなの気のせいだ!とか

言われちゃうような時代だったので

親に相談しても、頑張って乗り越えろ的な

アドバイスしかもらえなかったんじゃないかなぁ。

 

 

結局アルバイトは数週間で部活を理由にやめて

それまで以上に人が苦手になりました

 

誰か、近くにいる大人の人が

気が付いて、カウンセリングとかセラピーに

あの時連れて行ってくれていたら

もうちょっと生きやすい人生だったかも な。

と思います。

 

人が苦手で避けてしまうから

セラピーもいけず

就職活動もできずorz

家、というか部屋からもでれず、みたいな期間もあり。。。

 

もし今苦しんでおられる方がいるなら

声を大にして伝えたい。

 

大丈夫。

 

どん底だった私でも

今こうして元気になっています。

(子供の学校の送迎とかは

人に話しかけられないように

ささっと済ませていますが笑)

 

 

学校に行くと、今日は一回でもいいから

誰かに挨拶をしよう。

と自分の中で決めてから登校するくらい

人と話せなかった私が

ブログで自己開示できるくらいにまで

なっているので。

 

希望を捨てないで

暗闇の先には

必ず光があるから。ね。

 

 

子供達には小っちゃいうちから

こういう精神状態になったら

すぐにカウンセリングとか自分に合ったセラピストを探して

相談しに行くんだよ~と今から言って聞かせています。

 

*******

 

人が怖い・苦手だと思っていたのは小学校高学年くらいから。

で、そこは自分と向き合っていく中で

段々よくなって。

社会生活に支障をきたさないレベルには

お話できるようになったんです。

 

15年近くサロンの経営をしていますが

当初はお客様とお話するのも怖い(笑)

よくビジネスが成り立っていたものだと思います。

でも現在ではお客様とお話するのが

楽しみに思えるほどよくなりました(^^

 

でもね、電話が怖い。

電話にでられない。かけれない。

 

これは、ずーーーーっと。

向き合っても向き合っても

とれなかった怖さ。

 

例えば、レストランの予約をする電話を

かけないといけなくなった場合。

電話を握りしめて

勇気を振り絞って

かけようとするんだけど

心臓バクバクして、やめる。。。

 

というのを繰り返して

 

かけよう、いやでも怖いから

また明日にしよう。

 

とかね。

 

数日、そうやって葛藤があって

ようやく予約の電話がかけられる。

 

みたいな感じでした。

 

だからだよね。

私が就職しなかった、というかできなかったの。

結構いい大学を卒業したんです。

でも、面接で知らない人と会う

って考えただけで、無理でした orz

 

 

でね、私のサロンビジネスのお話。

 

お店の電話もでたくない。

ので、スタッフに任せたり。

まだスタッフを入れていなかったころは

お電話は施術中でれないので

テキストメッセージかメールでご連絡くださいっていう

留守電にしていました。

 

トラウマ、だいぶ解消できているはずなのに

これは一生なおらないのかなぁ

 

なんて思っていたのですが

 

3か月くらい前かな?

急に思い出したんです。

 

 

******

 

なんで電話が怖くなったのか。

 

これまで何十年と

掘っても掘っても

見つけられなかった

トラウマの原因となる

エピソード。

 

これが見つかってしまえば

びっくりするほど あっけなく

症状は消えていきます

 

******

 

あれは、10歳、11歳くらいのころかなぁ

カナダに引っ越してきて

1年ちょっと経った頃だと思います。

 

住んでいた家の、

電気関係か、水道関連のものが

壊れたんです。

 

で、お母さんが私に言ったんです。

 

「お母さんは英語ができないから

なおちゃん、ここに電話をかけてくれる?

修理の人にきてもらわないといけないから。

あなたは、現地校にもう1年も通っているから

英語は大丈夫でしょう?」

 

いや、1年くらいじゃ英語大丈夫にならないから。。。

って今なら思うんですけど。

 

ちなみに、もう40年近く住んでいますが

うちの母はいまだに英語が話せません。

 

*****

 

現在私には3人の子供がいて

真ん中の子がちょうど、あの頃の私と同じくらい。

9歳の男の子。

 

まぁ、性格もあると思うんですけど

小学生の子に、まったく知らない会社に電話して

まったくしらないおじさんに

英語で状況を説明して、修理に来てもらうって

結構ハードル高いと思うんですよね。

 

きっと、とっても怖かった。

 

*****

 

エピソードが潜在意識からあがってきたので

そのときの私のインナーチャイルドに

どんな気持ちだったかきいてみました。

 

 

なんで私が電話かけないといけないの?

嫌だ

怖い

何言ったらいいのかわからない

 

こんな答えが返ってきました。

 

これは、大人になってからも

電話をかけないといけない状況になったときに

私が感じていた怖さとまったく同じ。

 

*****

 

この怖さ、ここから来ていたんだ。

そうだよね。

まだ子供なのに

ビジネスに電話するの、こわかったよね

英語もたどたどしかったしね

本当は大人の仕事だよね。

嫌だったね

もう大丈夫だからね。

 

ちっちゃい私の手をとってあげて

ハグしてあげて

一緒にいてあげて

当時の怖かった感情、嫌だった感情も

じっくり味わって

 

そうしたら、ウソのように

電話が大丈夫になりました。

 

*****

 

電話が怖い。という症状には

もう何十年も悩まされてきて

最近ではネットが発達したおかげで

お店の予約とかも人と話さずに

できるようになったので

生活は大分楽になったのですが

 

私がオフィスに勤めるような仕事ができない理由

私が就職しなかった理由

あと、旦那さんとの喧嘩の理由だったり

(何気なく頼まれた用事に、どこかに電話しないといけないものがあると

私がすごいストレスを感じるので)

 

私の生きづらさの結構なウェイトを占めている

原因が 電話 だったので

もっと、すごいショッキングな

トラウマかと思っていたら

 

なんだ、こんなことが原因で

何十年も苦しかったんだ

 

とちょっと拍子抜けしたトラウマエピソードでした。

 

でも、これが見つかったおかげで

それ以降、家族以外からの電話もでれるし

電話もかけられるし

生活していて

ストレスが大分へりました。

 

 

*****

 

 

お母さんとの幼少期のころとか

いじめ、とか

色々向き合ってきたのに

 

なんでこのエピソードは

まったく顕在意識にあがってこなかったんだろう?

って考えていたのですが

 

やっぱり玉ねぎの皮みたいなもので

一番剥がしやすいエピソード

浅い部分にあるエピソードから

順番に上がってくるのかな。

 

このエピソードは

潜在意識の奥の方に

しまい込まれていたものなのかも。

 

 

あとは、お母さんに頼まれて電話を一本かけた だけ

というある意味、日常のワンシーンみたいな

出来事だったので

なんか、泣き叫んだとか心が折れたとか怒鳴られたとか

そういうのもなかったですし

印象が薄かったのかなぁ。

 

 

最近、潜在意識からふわっと浮いてくる

昔のエピソードが沢山出てきているので

運転中とか、急に涙がでてきたり。

で、癒されてほっこりしたり。

 

次は何が出てくるのか

楽しみで仕方ありません。