1889年開催のパリ万博のために建造されたエッフェル塔は、言わずと
知れた、芸術の都、パリのシンボルです。
ただし、建造前には、建造反対派の芸術家たちが、陳情書を提出する
など、抗議運動が巻き起こったそうです。
「こんな醜いものをパリに建てさせてはいけない」という主張です。
しかし、1991年には、この塔を含むセーヌ川周辺が、世界遺産に登録
されました。
言わば、世界が美しいと認めたということです。
ロジカルコミュニケーションコンサルタントの鈴木鋭智氏は、著書の
中でこの事例を採り上げて、「人間は、大きな変化には拒絶反応を
起こす生き物なのです」と説いています。
とても示唆に富む例だと感じます。
「変化=悪」と決め付けないで、本質を見極めたいですね。
・「ミニマル思考」
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