船井総研 橋本直行のブログ

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経営コンサルタント、橋本直行が、日々のコンサルティング現場でルール化したBtoB企業の繁盛経営ルールをお伝えします。

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中国の古典『菜根譚(さいこんたん)』の中に、次のような言葉が
あります。

 

「得意のとき、すなわち失意の悲しみを生ず」

つまり、物事がうまくいっているときには、スキができて、すでに
後の失敗の芽が生まれているということです。

 

そのような危険な状態に陥らないためには、経営においても、当然、
原因と結果は結びついており、必ずタイムラグがあるということを
認識しておくべきなのです。

 

今の成果の種は、数ヶ月から数年前に撒かれたものであり、今撒いて
いる種が実るのは、数ヶ月から数年後です。

 

特に、うまくいっているときは、このことを忘れがちなので、気を
つけましょう。

 

・「菜根譚

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お客様に対して、最高の貢献をするためには、それぞれのニーズを
性格につかむ必要があります。

全日空の客室乗務員は、場合によって、お客様の状態(搭乗の目的や
機嫌など)を推し量るため、挨拶に、もうひと言を付け加えます。

会話のきっかけになる『もうひと言』です。

それが、同社に代々伝わる、『キドニトチカケ』です。

キ:気候 例)「少し底冷えのする朝でしたね」
ド:道楽(趣味) 例)「素敵な時計ですね」
ニ:ニュース 例)「昨日のニュースには、本当に驚かされましたね」
ト:土地 例)「到着地では、旬の△△が特においしいようです」
チ:知人 例)「○○さん、お元気ですか?」
カ:家族 例)「お子さんは、おいくつになられたのでしょう?」
ケ:健康 例)「いつも姿勢がシャンとされていますね」

ポイントは、自分の興味ではなく、お客様の興味をくみとって、話を
拡げていくことです。

接客、営業の場面で、普遍的に使えるルールだと思います。

・「言いにくいことを言わずに相手を動かす魔法の伝え方

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リーダーが代わるたび、またはメンバーが代わるたびに、また一から つくり直さなければならないチームがあります。

野球界の知将、野村克也氏は、そのようなチームには「本物の強さが 備わっていない」と言います。

野村氏は、チームが本物の強さを有するためには、「負けから学び、 弱点と向き合う習慣」が必要だと説きます。

つまり、昨日よりも今日、今日よりも明日と、少しずつレベルが アップしていける組織は強いということだと思います。

実践としては、『ふり返り』を仕組み化すべきでしょう。

例えば、反省会、改善提案制度など、実行後の検証・修正・定着化が、 確実に行なわれる仕組みを創ることです。

毎日1%成長すれば、365日で、37.8倍になります。

・「野村克也人生語録

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往年の名監督、野村克也氏は、自軍の選手に対し、ピアス、茶髪、
ヒゲは、禁止にしていたそうです。


実力主義の最たる世界であるプロ野球なら、「結果を出せば、何を
してもいいだろう」という考え方になりそうです。


しかし、野村元監督は、「そうではない」と言い切ります。


なぜなら、ピアスや茶髪、ヒゲを不快に感じる人は、少なくない
からです。

曰く「プロである以上、人の嫌がることをしていいわけがない」。


プロ野球選手の外見についての概ねの感じ方は、どうか判りません。


ただし、この捉え方には、プロの心得として、重要だと思います。


・「野村克也人生語録



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社内への理念・ビジョン浸透を図り、一体化させるのはたいへんだと
感じている経営トップは、少なくないと思います。


人数が増えてくれば、その苦労は、より増すでしょう。


しかし、全世界に約8万人の社員を抱えるLIXILの副社長、八木洋介
氏は、「規模なんて関係ない」と言い切ります。


それ以前に、八木氏は、「自社を大きいと思っていない」そうです。


国立競技場の収容人数が8万人なことを基準に、「たかがスタジアム
1杯分じゃないか」と言うのです。


スポーツが観客全員を熱狂させることができるのに、世界中の人々に
貢献しようとする事業理念・ビジョンの実践が、全社員を熱狂させ
られないわけがありません。


八木氏は、そうとらえて、社内一体化を図っています。


たいへん参考になり、勇気の湧く考え方だと思います。


・LIXIL→ http://www.lixil.co.jp/
・出典:東京経済ONLINE→ http://toyokeizai.net/articles/-/124908



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1889年開催のパリ万博のために建造されたエッフェル塔は、言わずと
知れた、芸術の都、パリのシンボルです。


ただし、建造前には、建造反対派の芸術家たちが、陳情書を提出する
など、抗議運動が巻き起こったそうです。


「こんな醜いものをパリに建てさせてはいけない」という主張です。


しかし、1991年には、この塔を含むセーヌ川周辺が、世界遺産に登録
されました。


言わば、世界が美しいと認めたということです。


ロジカルコミュニケーションコンサルタントの鈴木鋭智氏は、著書の
中でこの事例を採り上げて、「人間は、大きな変化には拒絶反応を
起こす生き物なのです」と説いています。


とても示唆に富む例だと感じます。


「変化=悪」と決め付けないで、本質を見極めたいですね。


・「ミニマル思考


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人間は、マクロには、幸福になることを求めて、行動しています。


人生の中で大きな割合を占める仕事をするのも、幸福になるためです。


裏返せば、幸福になれる仕事が、よい仕事だと言えるでしょう。


イギリスを代表する作家である、アーノルド・ベネットは、幸福とは
何かについて、次のように述べています。


> 幸福とは、肉体的、精神的快楽を得るところにあるのではなく、
> 理性を豊かにし、自らの生活信条に適った生き方をするところにある


つまり、自分が正しいと思える行動を取れているとき、人は幸福であり、
正しいと思えない行動を取ってしまっているとき、不幸になるのです。


ベネットは、次のような例を挙げています。


盗みをした人間が後悔するのは、盗むという行為が彼らの生活信条に
反した行為だからであり、もしも盗みが道徳的に立派なことだと、心
から信じてやったことであれば、幸福な気分になれる。


ですから、企業としては、従業員が、自社の仕事をすばらしいことだと
信じて取り組めるように、共感できる仲間を集めて、意義をしっかり
伝えるべきなのです。



・「自分の時間



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どの世界でも、大成するためには、感じる心(感性)を磨くことが
重要でしょう。


人間は、感じることを起点に、考え始め、行動に至り、成果を上げる
からです。


プロ野球の名指揮官として知られた、野村克也氏は、「感じる心の
根っこは、親への感謝だ」と述べています。


野村氏は、監督時代、親を大事にしているかを、選手の感性を測る
ための最重要指標にしていたそうです。


なぜなら、感性を磨こうとする意識の逆は、「俺はこんなもんだ」と
いう、妥協・限定・満足の、安っぽい見切りの意識であり、自分を
産んでくれた親に対する、裏切り行為だからです。


つまり、親を大事にしている人は、一生懸命感性を磨き、成果を
上げることができるのです。



・「師弟


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新入社員を、確実に戦力化するためには、まずは彼らの上司に、
『上司の役割』を正しく認識させなければなりません。


新入社員に対する上司の役割は、仕事の愉しさを教えることです。


音楽家やスポーツ選手で、いわゆる『天才』と言われる人の育った
環境についての研究で浮かび上がった、興味深い結果があります。


子どものころ、最初に習った先生に共通点があるという結果です。


その共通点とは、プレーヤーとしてすごい実績があるとか、カリスマ
性があるとかいったことではありません。


正に、前述の上司と同じで、「愉しくやることを教えてくれた先生」
だったそうです。


練習を含め、そのことをやることが愉しいと、はじめにインプット
されると、その後、圧倒的な量をやれるようになり、飛躍的に上達
するのです。


最初の上司の役割は、とても重要です。


・「勝つ人のメンタル
船井総研創業者の舩井幸雄は、「人は、企画段階から関わったことを
するときが、最もやる気が出る」と言っていました。


業務の生産性を測る実験で、明らかになったルールです。


では、なぜ企画段階から関わると、やる気が出るのでしょか?


その理由について、応用スポーツ心理学(メンタルトレーニング)の
第一人者、大儀見浩介氏は、明快に説いています。


「どんな人間でも、自分で仮説を立てるとそれを検証してみたくなる」


花の種を植えたら、その花が咲くのを見たいと思うように、自分で
企画したことは、最後の結果を見たいと思うものなのです。


種植えから関わらせる・・・部下をやる気にさせるポイントです。


・「勝つ人のメンタル