中国の古典『菜根譚(さいこんたん)』の中に、次のような言葉が
あります。
「得意のとき、すなわち失意の悲しみを生ず」
つまり、物事がうまくいっているときには、スキができて、すでに
後の失敗の芽が生まれているということです。
そのような危険な状態に陥らないためには、経営においても、当然、
原因と結果は結びついており、必ずタイムラグがあるということを
認識しておくべきなのです。
今の成果の種は、数ヶ月から数年前に撒かれたものであり、今撒いて
いる種が実るのは、数ヶ月から数年後です。
特に、うまくいっているときは、このことを忘れがちなので、気を
つけましょう。