休みの日は
私にとって特別。
朝、のんびりベッドの中。
まだ寝ている彼に
抱きつきぎゅっと
抱きしめ返してもらう。



彼の首にキスを
何度かすると
彼は寝ぼけながら
「せいかおはよう」と
おでこにキスしてくれる。




ふたりで着替えを
始めようとすると
彼が私に近づいてきて
「せいか、手伝ってあげる」って
言って、パジャマを脱がして
ブラのホックをとめてくれて
ワンピースを着せてくれた。
 「うん、かわい」
 そう言って前髪を整えて
くれたあとに頬にキス。 




 「なおやさん
朝から甘やかしすぎ」
って言うと、
 彼は笑って
「休みの日くらい
いいでしょ」って。




 手をつないで
キッチンへ向かう途中も、
 彼は何度も私を振り返って見ては
「やっぱ可愛いなぁ」と
つぶやいてた。




冷蔵庫の中を見ながら
「なにが食べたい?」
って聞いたら、 
「せいかが作ってくれるなら、
なんでもいい」って
笑ってくる。




「じゃあ…トーストと
オムレツでいい?」
「うん、最高すぎる」 って
後ろからぎゅって
抱きしめてくる。




 彼の腕の中でパンを
トースターに入れたり、
 卵を混ぜたり。 
 動きづらいのに離してくれない。 





「ちょっと、
手が動かないってば〜」って
笑いながらも
この感じが心地よくて、
わざと強く言えなかった。





 彼がオムレツをぱくっと食べて、
 「うん、やっぱりせいかの
オムレツが一番好き」
って言ってくれて、
 私はうれしくて顔がほころんだ。





 食べ終わったあと、
食器を片付けてるときに、
 彼が不意に後ろから
またぎゅってしてきて、 
「なに?」って振り返ると、 
「ただくっつきたかっただけ」って、
笑顔で答えた。





「もう…なおやさんってば」
 そう言いながらも、
めちゃくちゃうれしい。
 毎日一緒にいるはずなのに、
 何気ない瞬間に、
また好きになってしまう。




 
アイスコーヒーを入れて
ソファーで一息してる
彼の隣へ座ると
 彼が手を重ねてきて、
指を絡めてきた。
 「今日もいっぱいせいかを
甘やかす日だからね」
 そう言って笑う彼に
 「じゃあ、甘える日にする」
って言ったら、
 「大歓迎」って
そのままキスしてくれた。




  日曜の朝。
 ふたりだけの小さな幸せ。
 ずっと、こんなふうに
一緒にいられたらいいなって、
 自然と思えた。 
 甘えて、甘やかされて。
彼で満たされたい。