打ち合わせからそのまま
叔母の家に来てくれた彼。
かっこいいスーツ姿。



彼は叔母と挨拶し
既婚者で今離婚調停中で
あること。
2年近く付き合ってきて
1ヶ月前から同棲を始めたこと。
付き合おうと言ったのも
同棲しようと言ったのも
全て自分からだと
ゆっくり丁寧に叔母に
説明してた。



叔母は
『せいか不倫してたの!?』と
声を荒らげる場面もあって
それに対して
彼が頭を下げる時もあった。



彼は私の手を
ずっと握ってくれてた。



たくさん話し合ううちに
彼の誠実さが伝わったのか
叔母は私たちを認めてくれ
『せいかのことを
よろしくお願いします』と
叔母は彼に言った。



叔母は1人になった私を
引き取れなかったことを
逆に謝っていた。



彼が手土産に買ってきた
お菓子を3人で食べながら
私の幼少期の話しをして
笑いもでるぐらい
穏やかに終わった。



真剣な表情で叔母に向き合い
敬語を使って話す彼は
いつも見ない姿。
今日の彼はとても大人を感じた。
凄くかっこよかった。




帰りの高速で、
『仕事もあったのに
遠い所まで挨拶しに
来てくれてありがとう』と
彼にお礼を言った。



彼は『久々にど緊張したよ。
でもよかったねせいか、
これで心配事減ったね』と
優しい表情で言った。



『うん、ありがとう。
なおやさん
すごくかっこよかった。
今でも大好きなのに
さらに好きになっちゃったよ』と
素直な思いを彼に伝えると
照れくさそうに笑って
いつものように
頭を撫でてくれた。



いとこが触れた時と違う。
やっぱり彼に触られるのは
落ち着く。



PAに寄り車を止めて
彼は私の方を見ながら
『本当によかったね、
俺もほっとした。
せいか、愛してるよ』と
言って彼は私にキスした。