車から降りて手をつなぎ散歩。
『来てくれて。
ありがとうございます。
なんかこうしていると
デートみたいですね。
私がしたかった事
叶っちゃった』
『やりたかった事?』
『菅原さんと
デートしたいな〜って
ずっと思ってた。
だけど無理だよな〜って。
菅原さんの事ばかり
毎日考えてて
お父さんと会話すら
まともにしなかった。
浮かれすぎてた。
私、すごく後悔してます』
『お父さんの事は
残念なことだけど
せいかちゃんの
せいじゃないから。
自分を責めちゃだめだよ』
『うん、でもすごく寂しい』
彼は何も言わずに
私を抱きしめてキスをした。
まわりも気にせずに
ずっとキスをした。
彼は私の耳元で
『好きだ。
すごく会いたかった。
このまませいかちゃんのこと
抱きたいよ』と
言った。
つづく。
