声のお話。
皆さんは自分の声、好きですか?





っていうと
大体の人はあんまり考えたことがないか
好きじゃないって答えるのよねー。






まあ私もその1人でした。





初めて自分の歌声を聞いたのは小学生の頃。
CDラジカセの録音ボタンを押して
歌を歌って
ドキドキしながら聞いてみたら…








え、誰?!









っていうような低い声。
自分の声ってこんな感じなの?!
気持ち悪っっっ。
っていうのが第一印象でした。笑




(まじで歌手になるの諦めようかと思ったw)








そして
中学生の頃。





お年玉を貯めに貯めて買った
ポータブルMDレコーダーとマイクを持って
1人でカラオケに行って
ドキドキしながら聞いた歌は
小学生の頃ほどの衝撃はないものの、
まじでまじでまじでまじで
ド下手すぎて涙涙でした。






当時、それが3〜4万ぐらいして
その頃ではかなりの大金で。笑







しばらく立ち直れなかったもん。笑







でも落ち込んでても仕方ないので
家で歌って聞いてーを繰り返して。
何度かそれで録った音源を使って
オーディションにエントリーしていました。








今考えると
この頃から私の価値観は
歌が上位に来ていたんだな、って。






今はiPhoneあるしなぁ…
世の中便利だぜ…。















自分の声の話に戻るけど
中学の頃かなー?







先輩に
「ぶりっこな声出してんじゃねーよ」
的なこと言われてから
自分の声が好きじゃなくなったんだよね。






こう見えて
女子バスケ部で
先輩のシュート練習で
下っ端の私たちはボールを渡すんだけど
その時に
「せんぱい、どーぞーーー」ってボールを投げるのね。





そしたら
「ぶりっこな声出してんじゃねーよ」
と、言われまして。
「声気持ち悪りーんだよ」とかね。
しかもボール受け取ってもらえないの。笑





いやいや、
女バスの先輩にぶりっこして声かけないでしょw
と今なら思えるんだけど
その時はけっこう傷ついて。
私と他の子の声は何が違うんだろう、って真剣に考えた。
(ただ、嫌われてただけかもだけど。)








でもね、不思議なもんで
そういう言葉ってどこかで残っていて
ずっと私が自分の声に自信持てなかった理由にもなってると思うんだよね。








ぶりっこな声にならないように
太くカッコ良い声を出したい。







そう思って
高校時代はバンドで男性ボーカルの曲やら
ロックな曲を歌ってました。





カッコよくなりたいって
ずっと思ってた。





それから専門学校に入って
今でも忘れない、2年生の最初の学内コンテストで歌った阿部真央さんの曲で審査員の方から
「声がいいね」って言われたこと。





あ、私、声褒められた。って。笑

 



今まで自信なかったけど
そんなたった一言で
すごく救われた気がした。





その時、コンテストで賞は取れなかったけど
本当に本当に嬉しかった。





そこからかな?
より自分自身の声を聞くようになったのは。
どんな楽曲が私の声には合うのか
どうしたら活きるのか。

 



声ってさ、唯一無二だと思うから。
似てる似てないはあるけど
声自体が個性だと思うから。







今は自分の声が好きです。
こんな声も出せる
こうしたらこんな声になる
そうやって作り上げていく世界が好きです。
たくさん聴いてたくさん歌ってきて
この声のおかげで出来たお仕事も多数。
もちろん声質が違うから選ばれなかったこともあるけど、それは個性だから。






めちゃくちゃ特徴的な声ではないかもしれない。
でも好きになればなるほど
もっとこうしてみようって思えたりします。











だからね、
私が歌についてアドバイスする時は
責任を持って言っているつもり。
もちろん思ったことを言うけども。
19歳の頃、コンテストで言われた言葉を私は今でも覚えてる。





私の言葉一つで
傷つけるかもしれないし
前向きにもなれるかもしれない。





感謝してほしい。とは思わない。
だけど背中を押せたらいいなって思ってるよ。







声のお話?でした。






NAOANNO