※常に特定塾でダメになると思っているわけではありません。そうなる場合もあるぐらいの話です。また、名門塾以外に通っても、独学しても、子に合わず、うまくいかないと場合も当然あるので、そんな単純な話ではないと思います
「名門塾はあなたの子供をダメにする」という本をGW中に読んでます
別に塾批判をしたくて買ったのではなくて、和田秀樹の本で中学受験の本を探していたらヒットしたので、買いました
他にも注文したけど、届いているのは今の所これのみ
タイトルは名門塾批判ですが、実際の中身は、名門塾批判はごくごく一部です
出版社が売るために過激なタイトルを付けた本かなという感じです
私はこの手の脅しのようなタイトルは基本的に好きでないです
この手のタイトルだとむしろ購入から外します
中身でなく、タイトルで売ろうとしている印象があるので
ただ、和田秀樹の著書は高校受験・大学受験で自分としてはかなり良かったので、それで食わず嫌いもどうかなと思い、買いました
一方的に批判しているだけなら、すぐ読むのやめようかなと思いましたが、そうでもないです。
どちらかというと、受験勉強で社会で通用する力を身につけましょうという考えの本で、うまく層別しており、しっかりとした考えの本でした
親が子に受験の大事さを語るのにも使えるのではないかな
思ったより、塾の批判は少なくて、言語的に自分が感じていたことをうまく表現していてなるほどと感じました。
「浜学園でずっと感じていたモヤモヤと、独学で子供に身に着けてほしいと思っていたことは、これだよ、これ!」
という点をうまく指摘してます。
受験勉強で得られる学力として、「コンテンツ学力」と「ノウハウ学力」を出していますが、その一例です
前者は、歴史の年号や偉人の名前など覚えた内容を指します
後者は、受験勉強を通じて、入試を分析する能力やスケジュールを立てる能力、目標を設定する能力を指します
コンテンツ学力は、塾で身につく
物量勝負にする
サピックスなどを例に挙げてますが、浜学園もまさしくその例でしょう
正直なところ、肌感覚的に、
「娘の普通の成績のレベルで、これは必要なのか・・・?」
というのはずっと違和感ありました
中学受験は真面目にしたことないですが、高校受験・大学受験はそれなりにやったつもりで、どうやっても中高生より体力がない小学生の普通の成績に見合ったレベルに見えない
コンテンツ学力がずば抜けていると、ノウハウ学力がなくても、入試を突破できることもいっております
有名塾は、コンテンツ学力を磨くのに適した組織という考えでしょう
一方で、スマホやネットですぐ調べられる時代に、コンテンツ学力にはあまり価値がない
その一方で、ノウハウ学力は社会でも通用するスキル
自分は、管理教育型の学校が嫌いで、自由放任型の学校が好きな理由も端的に言うと、ここかなと思いました
管理教育型は、自分の裁量がないので、勉強するにも工夫がなく、自分の意思を殺した感じになる錯覚があるからです
これは、私も同感で、学歴がいいけど、就職活動などで苦労しているタイプの人は前者の力に傾斜しすぎている人が多いと思います
また、メタ認知の大事さも語っています
これは模試の大事さを指摘してます
そして、社会に出てからの出社にも使えるスキルであると
つまり、社会に出るとテストのような評価ではないので、自分を客観視して、自分を評価する上司をみつけつつ、その評価対象外の仕事とのリソース配分を意識するみたいな話が記載されているのですが、そのスキルは受験でも磨かれるとしています
あと、サピックス等に対する批判としては、
「成績上位の子供たちのための塾であり、成績中位や下位の子供たちは、ほったからし同然で、決して面倒見がいい塾ではない」
ここは浜学園についても感じてます
特に、浜学園の場合、社会は、クラス別ではなく、オプションの扱いなので、苦手であっても、学力差を意識してないつくりのテキストです
サピックスなどのブランドある塾が合わないときに、
「塾を変えよう」
とするのが当たり前の考え方だが、そうならない親が多いと指摘します
その理由として、
・大は小を兼ねると考え、真ん中なら、どこかの中高一貫に滑り込めると考える
・受験塾をブランドのようにありがたがる
(私の子供はサピックスで受験勉強しているという事実に満足する)
受験塾の中には、子供の弱点を見つけてあげて、その部分を丁寧に教えてくれる塾もあるのに、子供にあっているかどうか考えず、受験塾を名前や実績で選んで、合わない状態を維持することを批判しています
・・・おおう、ちょっと耳が痛いですよ!!!
確かに娘の出来と成績とテキスト対比すると、上位2割ぐらいが有名塾のターゲットな気がします
残念ながら、難しい問題が解けるどころか、標準問題も怪しい
そういう課題が見えた時に有名塾に通う意義は再確認した方がいいと感じました
じゃあ、自分はノウハウ学力を磨くように子供を導いていたかというと手取り足取りの時もありました
このため、今からでは遅い気もしますが、ある程度子供の裁量も作っていかないといけないのではないかと感じてます