♫ラジオ寺子屋・高野山♫ 南山坊のブログ

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和歌山県橋本市・かつらぎ町・九度山町・高野町をエリアとしたコミュニティFMラジオ放送局
FMはしもと 81.6Mhz で、毎週土曜日正午より高野山の話題を中心とした放送をお届けしています♪ 
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昨夜(令和8年3月3日)一人で東大寺二月堂修二会へ。
お水取りという名で知られる修二会は、今年で1275回目という「不退の行法」です。
5年前に初めてお誘いをいただき、コロナ禍は参拝できませんでしたが、今年で4度目となります。
何年いや何十年と参拝されている方が多い中では、ヒヨッコです。
初めてその法会を拝見したときは、目から耳から匂いから、五感にビシビシ!バシバシ!とかなり衝撃的でした。
その後、書物や論文・映像・音源などが知らず知らずに増えていき、毎年この時期になると、困った事に落ち着かなくなりました。おそらく、修二会を知った方の多くがそうであろうかと思います。



3月1日の本行(その前に別火という籠りがあります)は、14日の満行まで2週間に亘って連日繰り返されます。
毎日、六時の行法(日中・日没・初夜・半夜・後夜・晨朝)を基本(その他 諸々あり)といたしますが、ニュースでよく取り上げられる「お松明」の後、練行衆(れんぎょうしゅう)11名(その他に修二会全体を補佐する人が非常に沢山います)によって初夜〜晨朝の行法が執り行われ、1日が終わるのは、昼間の東大寺とは打って変わり静寂の真夜中です。
ちなみに、晨朝(じんじょう・夜明け前のこと)昨夜は2時半頃だったと思います。




私は過去に、二月堂の礼堂(らいどう)と呼ばれる場所での内拝しか経験がありませんでしたので、昨夜と今日日中は局(つぼね)という場所で法会を聴聞させていただきました。
局は東西南北にあり、それぞれ見え方、聞こえ方が異なり、昨夜はそれを初めて体験し、非常に感動した次第です。特に、前半の上七日しか行われない法華懺法 (ほっけせんぽう)は、練行衆全員が内陣から出て、礼堂でなされるのを見聞できたのは有り難いことでした。
その後、ホテルに戻りひと休みし、午前中は奈良博のお水取り展と東大寺ミュージアムの修二会企画展示を拝観。




練行衆の装束 ↓↑撮影可 (後ろの紙衣は、わざと撮ったわけではありませんm(_ _)m)


逹陀帽


練行衆は正午から食堂(じきどう)で食作法(非公開)のあと、二月堂へ上堂し、日中と日没(にちもつ)の行法も、本日はじめて拝見しました。
西の局(正面)は、昨夜と違って表の扉は開扉されたままで、約2時間程の間凍えながら座っていましたが、夜の行法と旋律や節が異なる(前半の上七日と後半の下七日も異なります)ことも、事前に聞いてはいましたが実感することができました。






何より、夜は真摯な聴聞者しかいませんが、昼は修二会の事を存じない観光客も、お堂の前を賑やかに高らかと笑い声もします。外国人は拝んでいる声が聞こえると静かに佇んでいますが、日本の観光客はほとんど気にされていない様子でした。堂内は聖なる空間、堂外は日常(俗)の空間。その中間に座って、両方の音が聞こえるのも、また良きかなと。

練行衆が十一面観音菩薩に、過ち(罪障)を悔いあらためるのは、決して練行衆(僧)個人の過ちだけではなく、世間の人々の過ちを代表して、悔過(けか)されるのです。
その法を聴く者、見る者み同じ気持ちで臨むことが大切と思います。多くの寺院で、正月から悔過法会が執り行わますが、東大寺はまさに総国分寺としての悔過がこの時期、この時間、まさにおこなわれています。





今回の修二会記念品。


この時期に奈良市内の多くの和菓子店で販売されている、修二会の花(椿)を模した和菓子(椿菓子)は、夕方行った店では残念ながら売り切れでした。(結構高い!)


東大寺二月堂の 修二会(しゅにえ)と椿菓子


来週、下七日の逹陀(だったん)の日に、再びお参りします。


去年買ったお菓子の写真 南無観椿