いま読まないと、と思った一冊

よしもとばなな『すばらしい日々』

こんにちは☺
本日おすすめしたいのは、

 

よしもとばななさんのエッセイ集
すばらしい日々 です。

 

 

あらすじ(ネタバレなし)

「父が入院している病院の階段をのぼるときいつも逃げ出したかった。

死にゆこうとしている父に会うのがこわかった」

 

父の脚をさすれば一瞬温かくなった感触、

ぼけた母が最後まで孫と話したがったこと。

 

老いや死に向かう流れの中にも

笑顔と喜びがあった。

 

愛する父母との最後を過ごした

〝すばらしい日々〟が胸に迫る。

 

発見と癒しに満ちたエッセイ。

 


心に残った言葉

・全部悪い夢だと思いたかった。

 死にゆこうとしている父に会うのがこわかった。

 

 どんどん意識がある時間が短くなっていくのがこわかった。

 信じられない、信じたくない、そう思っていた。

 

 でも、逃げちゃいけないと思った。

 本人は死から逃げられない。

 

 だから私が普通に会いにいき、逃げてないところを見せなくてはと思った。

 

 あの、ものすごい向かい風の中でじっとがんばるような気持ち。

 なんの希望もないのに逃げないということ。

 

 あれを経験したら、そうとう自分は変わったと思う。

 きっと自分が死ぬときにも、なんの希望もないのに最後まで逃げないでいられる、

 そんな気がするのだ。

(P46)


読んでみた感想

私の入院中のおばあちゃんのことと重なって、
読むのが辛いような、苦しいような気持ちになりました。

 

でも同時に、すごく勇気をもらえました。

元気だったおばあちゃんが、どんどん弱っていく。


そんな姿を見るのが怖くて、会いに行くのをためらってしまう。

でも、逃げずに会わないといけないと思いました。

 

だから最近は、病院へ行っています。
「ありがとう」も伝えることができました。

 

おばあちゃんは一生懸命、人生を全うしている。
その姿をしっかり見て、受け入れて、次につなげていかないといけない。

 

そう思わせてくれる一冊でした。

 

読むタイミングによっては、とてもつらく感じる内容です。
でも、大切なことを教えてくれるエッセイ。

 

人生とは何か。
命とは何か。

 

改めて考えさせられました。

 


こんな人におすすめ

✔ よしもとばななさんの作品が好きな人
✔ 人生や命について考えたい人
✔ 家族との時間を大切にしたい人
✔ 心を静かに整えたいとき

 

何気ない日々が、
どれほど大切なのか。

改めて教えてくれる一冊です。

 

 

 

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