■愛の不時着 第16話 -最終話-
(ネタバレのあらすじと感想)
ついに最終回です。
ブログを書いているからというのもあるんだけれど、はっきり言って、こんなにじっくりとゆっくりと見たドラマははじめて。
毎回、見終わるのがもったいなくて、次を見るのももったいなくてという感じでした。
もちろん、息切れしながら我慢できずに先を見ることもあったけど、私にしては超スローペースに見たドラマ。
そのおかげか、いつもよりも深く見れた気がする。
たまにはゆっくり見てみるのもいいかなぁなんて思う。
そしてこの最終話。
前回までで、セリとスンジュンがあんなことになって、ジョンヒョクもダンも私も悲しみのどん底。
今回の冒頭、スンジュンは救急車の中で心停止する前です。
この時私は、あ、スンジュン大丈夫になるのかな?いける?心臓止まるけど復活?という微かーな期待を持ってみた。
でも、そんなことはあるはずも無く・・・。
スンジュンは別れの前、ダンにチャンスをくれと言った。
ダンが好きだって言った。
その時はただ泣くだけだったダン、今はスンジュンに自分の気持ちを一生懸命伝えてる。
「あなたが来てくれるまで待とうと思ってた」
「うれしかったの」と。
本当に孤独だったスンジュンも、ダンの素直な言葉を聞けて本当に嬉しかっただろうな。
そして、気になっていたことも弱々しい声で尋ねます。
この瀕死の状態で、今なんでそんなことをと思うような些細なことだけどスンジュンにとっては違う。
ダンにとって、あの時も一緒にいる相手は自分でよかったんだ・・。
あらためてそう認識して、涙を流すスンジュン。
ささやかすぎる出来事にも本当に満たされて、スンジュンは息を引きとりました。
号泣・・・。
心停止をして、復活したのはセリ。
集中治療室にいたおかげか、心肺蘇生が上手くいきました。
ジョンヒョクは監視付きではあるものの、セリが眠っている間、片時も離れなかった。
食事もせず眠りもせず何日もガラス越しのセリのそばにいるジョンヒョク。
その姿は、周囲の人の心にも響きます。
そしてジョンヒョクはセリの意識が戻ると、自分をセリの視界に入れず身を隠し、国家情報院へ連れ戻されるのでした。
北では、ジョンヒョクの父が南北の送還者の交換に動き出す。
ジョンヒョクが祖国を裏切ったことにしたい軍事部長との主導争いです。
でも、総政治局長が少し上手。
そして、5人の送還が決まります。
ジョンヒョクと5人を乗せた護送車は、南北の境界へ向け、すでに出発。
セリはジョンヒョクがずっと付き添ってくれていたことを聞き、涙します。
そして、母の言葉にすがるセリ。
「連れて行って。
すごく会いたい。」
急がないと間に合わない。
境界線では、北と南の送還者の交換が行われようとしてる。
緊迫した空気の中、5人は境界線を越え、ジョンヒョクも続く。
線を越え、みんなは次々と手錠をかけられていたその時、到着したセリの車。
「手錠をかけるなんて・・!」と、思わず駆け出すセリ。
ジョンヒョクはいてもたってもいられない。
「走るな!」と叫ぶけれど、セリも叫びながら走ってくる。
ジョンヒョクは北の軍人を振り払い、一度超えた境界線を戻ってセリに向かって走る!
でも、北の軍人も南に向かって容易に発砲できない。
なので、銃を抜いた北側に対して南側の人たちも銃を構え、両者にらみ合うかたちに。
緊張が走る中、ジョンヒョクとセリは抱き合う。
ジョンヒョクは当然、脱北したいわけじゃない。
ただ、「その体で走ってはダメだ」、真っ先にセリにそう言った。
ジョンヒョクの心の中は、ほんとに全てセリなんだ。
純粋すぎるジョンヒョクが哀れにも見えて泣ける。
恋は盲目とか、愛することと賢くなること共存させるのは不可能だとか言うけれど、そのまんま。
「愛してる」
そう言うジョンヒョクに、セリも「愛してる」と伝えて、そして、引き離される二人。
本当に本当に、これで最後の別れ。
ジョンヒョクは北へ引き渡され、全員が連行されていきました。
ある日突然、ジョンヒョクの胸にセリが空から降ってきた。
それからいろいろな事があってお互い離れられない存在になって、そして、居場所だけはまた出会う前の状態に戻る。
実家に帰れたジョンヒョクの無事にすがりついて泣いた母。
マンボクも妻と息子のいる村へ帰れた。
4人の兵士は南を恋しがってる。
でも、日常が流れていく。
ダンは、ずっと寝込んでた。
だけど、「復讐がしたい」と唐突に起き上がります。
スンジュンの世話係?だった社長をたどり、ターゲットは雇われた男たちと報酬を出したセリの兄。
それぞれ、それなりの落とし前つけたんだなあという感じ。
それで気の済む話ではないけれど・・。
ダンはまだ、スンジュンを思い出しては泣くけれど、いい思い出はあったみたい。
デートだと言ってとっても楽しそうなスンジュンと、かわいい笑顔のダンがいた!
セリは、ジョンヒョクのいなくなったこの場所で、ちゃんと生きていけるのかなって心配だった。
でも、ジョンヒョクはすごいサプライズを残してた!
セリに届き始める携帯のメッセージ。
来るはずの無いジョンヒョクからの言葉。
ジョンヒョクは、南にいる時、限度一杯まで予約送信を残してました。
北へ帰れたとしても、自分の身はどうなるかもわからないまま、この人は希望を失くしてなかったのがすごい・・。
数日ごとに届き出す、数々のジョンヒョクの心。
セリはそれに忠実に生活を始めます。
仲間と一緒に食事をする。
お昼には散歩をする。
北のジョンヒョクも同じように過ごしています。
種まきの日には、小さな鉢も届きます。
それが芽を出す頃、北ではセリがジョンヒョクのために買ったトマトの苗も実をつけていました。
ジョンヒョクと過ごした時間は短く、一緒に季節の移り変わりを感じることはなかった。
でも、今、セリはジョンヒョクの言葉と共に四季を過ごします。
”日々の生活に散りばめられている小さな幸せを忘れないで”
ジョンヒョク、あなた一体何者なんですか。
なんて粋なことしてくれるんだ。
いっそのこと、もう私のものになってほしい。
これからも前を向いて、しっかりと生きて、幸せになることを切に願う。
その気持ちからくるのは、お互いを忘れて新しいスタートなんてことじゃないのね・・。
そんな穢れなき純粋で無垢な願いに、私はまた涙。
そして、とうとう”最後のメール”が届きます。
セリに届いた小さな鉢にはエーデルワイスが咲いてる。
”その花の咲く国で会おう”
エーーーーーーーーーーーーーーーーーッ!!
会えるんだ!
瞬間、私のまわりにぱーーっと光がさして、小さなエンジェルたちがラッパ吹いて、そこらじゅうを舞いだした!
笑顔で過ごし、ジョンヒョクが悲しむことのないよう幸せになろうと努力しているセリを見て、私はまだ胸が痛いながらもこうやって二人の物語が終わるのかなぁなんてちょっと思っていたから、天にも昇る気持ちどころかすでに天国に来てしまったかも。
天上の楽園には豊かに湧き出る美しい泉まであるよ。
あの輝く水はきっと、今までに私が流した号泣の涙だ。
とはいえ、いつ、どうやって、なんていう約束ができるはずはない。
ジョンヒョクは、”努力すれば運命が僕たちを導いてくれる”と綴っています。
北の村では、久しぶりに家に戻るジョンヒョクにわき立つ奥さんたち(笑)。
いつものように親切にごちそう用意して、着飾って集まってきます。
そして、ジョンヒョクが除隊することを聞いてショックを受ける奥さんたち。
国立交響楽団に入り演奏をするというジョンヒョク。
しかも、次の中隊長がここに住むことになるのでよろしくと言われ、いそいそと態度が変わる(笑)。
だって、後任はこの人だから(笑)。
そしてジョンヒョクは、なじみのあった村と家を出ます。
セリはクラシック音楽の教育を支援する財団を設立。
関連事業を行い、スイスでコンサートも開催。
ジョンヒョクに伝わるかどうかは知る手立てはないけれど、そうやってサインを出し続けるセリ。
”あの人は私がどこにいても見つけてくれるの”
セリは、毎年スイスへ旅しながらジョンヒョクを待つ。
聞こえてくるピアノがあれば、その調べはジョンヒョクの幻を見せます。
そしてこの地でも、パラグライダーで空に飛び立つセリは思います。
2度人生を生きようと。
2度目の人生は、再会を願って生きる。
あなたも同じなら、会いに来て、と。
そして地上に降りたセリ。
着地点には、
ああああああ!!
ジョンヒョクが!!!!
会えるまでは長かった。
確実なことが何もわからないまま、会えるまでの時間はとても長かったと思う。
セリも願って生きて努力したし、ジョンヒョクも精一杯の努力をした。
そして願いは、叶いました。
抱き合って、お互いを見つめ合って確かめて、ジョンヒョクとセリはキスをします。
スイスの美しくて雄大な山々を背景に、それに負けていないくらいの気持ちのこもった再会のキス。
このキスを私は、ただただずーっと見ていたかった。
そして、その後のいろいろ。
ダンも演奏活動をがんばってるみたい。
チェロをかついで颯爽と歩く姿がかっこよくて惚れる。
いつか心の傷が癒えたらいいな・・。
マンボク同志は、映画撮影所に転職できた(笑)。
新中隊長と3人は、市場でセリズ・チョイスの製品見つけて喜んでる。
セリは演奏家たちを支援する事業を継続しています。
年に1度、2週間スイスへ行くセリ。
セリにとって1年のうちで一番幸せな日々。
外にはジョンヒョクがいる。
大自然の中の二人だけの世界。
ただただ、幸せの時が流れていました。
二人がとても幸せそうで、もうこれ以上ない終わり方をしてくれました。
リアルだったりファンタジーだったり、ありえないことと現実の厳しさをまぜまぜしながら見せてくれたこのドラマ。
出来る限りの最大限の幸せな結末を見せてくれた。
ジョンヒョクの表情もセリの表情も、泣けるくらい満ち足りていて、私もすっごく満たされた。
ただ、はたしてこれはハッピーエンドなのか。
二人は今後も会い続けるだろうし、そんな意味では未来がある。
でも、結婚もできないだろうし、ジョンヒョクはいつ来られなくなってもおかしくないしとか、ちょっぴり心の隅に引っかかりが無いこともない。
二人は本当に織姫と彦星になっちゃったけど、あのお話にはちょっと悲しいイメージがあったような・・・。(どうだったっけ・・?)
でも、あれだけいろんなことをやってくれたジョンヒョクのことだから、これからも何かをやってくれるかもしれない。
とにかくこの二人の願いは叶いました。
これからも願いながら、毎回起こるであろうその奇跡に感謝しながら、ジョンヒョクが好きだと言っていたショパンのノクターンを聞いて二人の幸せがずーっと続くように願おう。
2番だったら誰でも聞いたことのあるメロディーだけど、ドラマ内でこれが流れなかったのは他の物語や出来事を連想する人がいるかも知れないからかなぁ。
眠れぬ夜にはぜひどうぞ。
当然、私の妄想の中ではジョンヒョクが弾きます。
素敵すぎて失神するから寝る前にちょうど良い。
あっ、そうそう、
忘れていたけど、
チス、あんたのことも忘れないよ~・・。
(もちろん、他のみんなのことも!)
気が付いたら、「愛の不時着」は思ったよりもたくさんの方に見ていただいたようなんですが、私の勝手な書き方も多くて、(怒)マークの人がいらっしゃったらスミマセン・・。
長々と読んでくださった方にはどうもありがとうございました。
フォローとか、コメントやいいねしてくださった方にも感謝します。
※画像はすべて引用させていただいています。
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