■最終話。
ああ、終わってしまった・・。
ついに最終回を迎えました。
面白くて、幸せで、辛さに泣かされた第69話です。
見終わったあと、ウーン、と文句をつけたい部分もあるにはある。
これまで見てきた中でも、ドラマの本筋はウンザリゲンナリな時もあって、私のように誰かにはまっていなければ途中棄権しちゃった人もいるのではとか思う。
でも、今はそんなところはあえて触れずでいいかという気持ちに。
実の母のクム執事と旅立つ決心をしたギョンヘ。
お屋敷を去ることにし、少女の頃からいつも座っていたブランコで穏やかな笑みを浮かべています。
その背後にひっそりと不気味に立つミョンファン。
そこにセヨンも来ちゃったというところで前回は終わってます。
クム執事は、社長となったイ・ジェジュンに最後の挨拶に来ます。
ギョンヘの過ちを謝罪してジェヨンのことも気遣ってる。
「過去は消せませんが、忘れようと思います」と受け入れるジェジュン。
そして、セヨンのこともよろしくと頼まれます。
むむむ、初期の頃に近い髪型に戻り、若手社長っぽいスーツ姿・・。
このあともスリーピースで出てきてくれます。
やっぱり私、この人のスーツ姿が、大好きだああああ(笑)。
帰る途中、クム執事はミョンファンが出国したかを確認します。
ミョンファンはギョンヘと取引したあと、ミッション失敗したにもかかわらず小切手を換金しようとしたので、ギョンヘに手を回されて捕まりました。
でもクム執事は韓国から排除したくて、本人の家族のいるニュージーランドへ行かせようと釈放させてた。
前話ではミョンファン、釈放後に鼻血出して倒れてます。
運ばれた病院では、ギョンヘに頭を撃たれた時の傷で脳内出血してるとかで、四肢の麻痺は免れないと言われてた。
報いとはいえ、なんか悲惨だなぁ。
さんざん自分の欲に走ってきた人だけど、外国にいる家族を思う心は何度か描かれてました。
医者からの告知のあとの母との電話で、わざと決別するような言葉を伝えて、この人は泣きます。
そして、この哀れな結果によってまたミョンファンの中で異常な復讐心が湧き上がってくるのも哀れだ・・。
ミョンファンが出国していないことを知ったクム執事は慌てます。
ギョンヘもセヨンも電話に出ない。
お屋敷に駆けつけると、庭に転がったスーツケースと片方のヒールが。
ジェジュンと手分けしてミョンファンの痕跡を追い、ミョンファンが車と猟銃を購入したと聞いたクム執事は、銃撃された時の別荘だと気付きます。
別荘では、椅子に縛りつけたギョンヘとセヨンを前に、昔を語り出すミョンファン。
ひとりで二人を拉致ってきたのかぁ、セヨンなんか暴れん坊なのに・・と感心していたら、スタンガンをバチバチさせてた(笑)。
ミョンファンが恨みつらみを語ってる間、セヨンは根性出して縄をほどきます。
そして、銃を向けられそうになった時に体当たり。
ギョンヘと二人で階段を駆け上がり、警察のサイレンも聞こえてくる中、助かったーと思ったとたんに先回りのミョンファンが立ちふさがる。
セヨンは銃口を当てられて、もうだめかと思った瞬間、飛び出してきたクム執事が銃口を自分の体へ。
そのまま撃たれてしまったクム執事・・。
このクム執事は本当の発端を作った人で、子供をすり替え、その後もそばを離れずに過ごし、娘二人とも大事がゆえにどんどん介入してしまうっていう、この人がいなければこのドラマ成り立たないという一番といっていいような罪びとです。
いづれ報いは受けるのかと思ったことはあるけど、実際こうなるとかわいそう。
現場に駆けつけて、取り乱すセヨンを抱えるジェジュン。
クム執事を乗せた救急車に一緒に乗り込むも、胸を押さえて倒れるギョンヘ。
そして、別荘の隅に隠れて座り込んでるミョンファンは、「母は誕生日を祝ってるかな・・」とつぶやき、自分を撃ちます。
「疲れた」と言い残して逝きました。
セヨンは病院で、自分を育ててくれたクム執事の最期に立会います。
「家族にはベネチアで元気にいると伝えて」とお願いされるセヨン。
「私の娘・・」とセヨンを愛おしそうに見て、息を引きとったクム執事。
心臓へのストレスが厳禁だったギョンヘは、意識不明のまま母の夢を見ます。
ギョンヘの胸に手を当て、「私の贈り物はここに。いつも一緒なのよ」と言う母。
移植手術中、意識の無いまま涙を流すギョンヘ。
そして目覚めたギョンヘは、お母さんはもういないのねと認識し、心臓を残してくれた母を恋しがります。
セヨンも、「お母さんの音を聞かせて」と、ギョンヘの胸へ顔を寄せる。
こらえきれない悲しみに、とめどなく涙を流す二人でした。
母を苦しめることしかできなかったギョンヘですが、母の死のあと、やっと本当の後悔をします。
そして、法的な罪を償う決心をして、退院後に出頭しました。
3年後、染色工場事故の教訓と償いのために手がけたウィナーズの労災病院がオープンします。
力強くスピーチをするセヨン。
隣にはもちろんイ・ジェジュン社長も。
ジェヨンはがんばって勉強したようで、大学編入したみたい。
ジェヨンのことが好きなセヨン兄ですが、これからもあったかくジェヨンを見守っていくんだろうな。
この人が探偵業続けてるのも笑う。
そして、探偵といえば、セヨン姉との間に双子が生まれた!
おめでとう~~。
誕生を喜ぶ幸せな家族の光景は、本当にどこの世界も変わらない。
平凡でありふれたなんて言葉が似合う反面、でも、そんな言葉では言い表せない。
自分たちは今この時、世界一の幸せものだと感じていることでしょう。
探偵と姉の結婚でブーケを受け取っていたセヨン。
当然、家族はこの二人のことをつつきます(笑)。
外を歩きながら、工場の遺族たちとの約束も果たせたしセヨンさんに伝えたいことが、と言い出すジェジュン。
「何かしら」と言いながらも、セヨン、顔が笑ってる(笑)。
そして、歩みを止めてセヨンの前に立ち、初めて告白したときのことをリフレインです(笑)。
あの時は、借金無いし病気もしないし刑務所行きも無いと答えてたな。
でも今は状況が違うようで、「家を買って借金があるし、虫歯もあるし、この間は駐禁で法律違反した」って話してます。
くすっと笑うセヨンの気持ちがわかる。
いくら誠実とはいえ、こまかすぎるこの人。
でもクソ真面目に言ってるあたりにやっぱりきゅ~~~んとなるのね、私!
普通に見てる人にはバカらしいと思われそう(笑)。
「それでもいいなら・・・」と言いかけるジェジュンに、スパっと「あなたと結婚するわ」と男らしいセヨン(笑)。
もう二人とも満面の笑みですね。
両手を広げて「さあ、おいで」状態のジェジュンの胸にしっかりとおさまるセヨン。
あああ、いつもすかさず妄想に走る私も、ここにはさすがに割り込めなかった(笑)。
お互いがこんなに幸せそうに抱きしめ合うなんて、今までになかったよ。
幸せ以外の、何の要素も無い。
感動。
そういえば、もうすっかり終了かと思っていたミョンファンの元愛人。
今は収監されているようですが、精神を病んだフリをして早く出所しようと企む姿が。
みんなが新しいスタートをしている中、この人だけは変わらず。
まあ、あれだけのうざったい人物を散々やってこられたので、この女優さんにもお疲れさまと言いたい。
そして、最期にギョンヘ。
今までの高級品をまとっていた姿は一変、質素な服装で駅に降り立ちます。
昔、母とセヨンで小旅行に来た場所。
ギョンヘには私、引き込まれてとっても同情した。
そして、数々のゆがみっぷりに辟易とさせられた。
うんざりするほどのムダな過程もあったけど、やっぱり最後は同情に戻る。
本当にひとりぼっちになってしまったかのようなギョンヘは、母のスカーフやセヨンとの友情リングを取り出して過去をかみしめます。
そこに姿を見せたセヨン。
二人はお互いの名を呼び合い、リングをはめた手と手を取り合って、一緒に線路を歩き出しました。
友情も、再出発です。
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最初はこんなにはまるとは思っていなかったこのドラマ。
イ室長と出会ってハートをぶち抜かれ、鼻血ふきまくり、酸欠で失神に何度もなりかけた(笑)。
見た当初、なんだこの男前は!となり、ん?ちょっとオジサン顔だなぁとなり、いや待て、やっぱりいいぞこの人と気付き、演技を見るごとに気恥ずかしくなっていつの間にか深海の底まで引き込まれ・・。
ドラマ自体は、最初から中盤以降にかけてはそれなりにおもしろかった。
セヨンが前向きではつらつとした女の子で気持ちいいし、道を切り開いていく姿が楽しかった。
ただ、後半はセヨンの回り道の過程も無駄に長くて、ギョンヘやミョンファンやクム執事の起こす行動の”理由”や”目的”がほとんど変わらずで、なにかやらかしても回を追うごとに深みが無くなってくる。
好きな俳優さんがいないと、すでにリタイアしてもおかしくないような茶番ぶりもてんこ盛り。
ほんともったいないなぁと思います。
そして、ドロドロ愛憎劇というくくりのわりに、そんなにドロドロさは感じなかった。
人間の愛情部分を中心に描かれてたかな。
そんな中でも、セヨンファミリーや探偵などは終始気軽に楽しめた。
そして何より、イ・ジェジュンのラブストーリーや人生をガッツリ堪能できた。
これには大満足。
また、こんな人に会いたい・・・。
イ・ウニョンさんにもまた次に出会うときを楽しみに。
寂しさは時間がうめてくれるのか、違うものがうめてくれるのかわからないけど、とりあえずゆっくりと目の前にあるものをこなしていこう。
私は生産性のある生活がしたい。
ものを創りたい。
ドラマ鑑賞は、趣味の中のほんの一部。(のはず。)
なので、ドラマは最新作を見れる環境じゃない。
だけどこの先、この「人形の家」みたいにはまるドラマがいっぱい押し寄せたらどうしよう・・・。
想像したくありません(笑)。