予期せぬ最前列で、しかも和奏さんの真ん前でライブを文字通り「目の当たり」にしてしまった。
セットリストなんて覚えていなくて、レポなんて書けやしない、けど。
例えばこの日記を読んだ人の中にNo Regret Lifeというバンドに興味を持って
いつかライブに行ってみたり、CDを聴いてみたり。
そういうきっかけになったらいいなあと思って、それで書いてみる。
「命」に音があるとしたら、ああいう音だった。
そんな音楽だった。
「魂が震える」なんて。言葉にしたら臭くてプッて感じだ。
だけど実際にそうだったんだ。彼等の音を浴びてそう思った。
和奏さんは魂を削って音を放ち、唄う。
それに呼応するように竜太さんのドラムと元太さんのベースが 分厚いグルーヴを奏でる。
圧倒的だった。息するのを忘れてしまうくらいその音に飲み込まれきっていた。
和奏さんにしか唄えない歌を、ノーリグにしか出せない音が鳴らす。
「生きている人」じゃないと鳴らせない音に乗る歌は、不満も絶望も唄わない。
この世界を「捨てたもんじゃない」と信じて捨てずに戦ってる人の唄だ。
現実に存在している人のあたたかさや生々しさがダイレクトに刺さる。
剥き出しのサウンド。
余計なものを削ぎ落とした骨太でソリッドなサウンドだからこそベースラインの厚みやドラムの力強さが目立つ。
凄くバランスのいい3人だなあと思う。
誰も遅れてないし誰も抜きん出てない。
「3人」で今までやってきたことの全てが血や肉になってる感じだ。
「憧れの果て」で涙が出たのは。上手く呼吸ができなかったのは自分の魂が震えたからだ。
歌詞に感動したとか、サウンドに鳥肌が立ったとかそういう細かいこともあるんだけれど
ただ、そこでかき鳴らされた音と響いた声に、自分の心の奥の奥が揺さぶられた。
今も胸が熱くてドキドキいってるんだ。
会場で飲んだジントニックなんてとっくに汗になってるだろうに。
酔ってもいないのに鼓動が速いんだ。
ほんとに、ほんとにいいライブだったんだ。
和奏さんに「一番前にいてくれたねえ。」と言われてびびった。
この人と向き合うといつもひざが震えて上手く言葉っつか声が出ない。
今、対峙して一番緊張するかもしれない。
(もっちゃんと話すときとは別の緊張なんだよ)
ステージの上でも、ステージを降りても。
ちゃんと「生きている人」なんだなあと思う。
同じ世界であり、別の世界でもあるけれど、とにかく自分とも同じように生きている人なんだと。
話すと、というか向き合うと、その剥き出しの魂に触れているようでドキドキしてしまう。
ステージを見上げている時と同じように熱を感じる。
この人は私にとってカリスマなんだと思った。
JAPAN系バンド、若手バンドなんてぶっちゃけ供給過多のラインだけど。
ノーリグは唯一無二の存在としてそこに立ってると思った。
今はまだ「沢山あるバンドの中」に埋もれているように見えている人が多いかもしれないけど。
絶対に頭一つ抜き出るから。それも近いうちに、だ。