Jackson vibe@Shibuya O-nest | ガラクタソウル

ガラクタソウル

この地球を包むけしてやまない歌に好きだと叫ぶ。

2ヶ月ぶりのライブ。
その間にとんでもないバンドと出会ってしまったので
そんな私の目にJackson vibeはどんな風に映るのか、ちょっとどきどきだった。


結果として、2ヶ月前の同じように、楽しくて、あったかくて、嬉しくて、幸せなライブだった。
凄く気持ち良かった。行って良かったと心底思った。


「Walkin' Moon」のアレンジは秀逸だった。
原曲を聴いた時からアコースティックサウンドが似合うだろうと思っていたが
全くその通り。野外で聴きたいサウンドだと思った。柔らかくて、広がりがあって。
続いての「さよならヒーロー」はテンポを緩やかにしたもので、アレンジ自体は遊びも少なめ。
正直その遊びの少なさが物足りなくもあったが、疾走感溢れるこの曲を
「聴かせる」グローバーの声の豊かさに圧倒された。
ああ、でもアレンジはもっと冒険した方がいいと思うよ(笑

そして新曲の「Life」
「未来少年」の流れを組むノスタルジックなイントロ、そしてメロディー。
サビ前のドラムのフィルインで鳥肌が立った。
どうしてこんなにあったかくて、生々しくて、厚い音を放てるんだろう。
ちょんまげはちょっと笑ってしまうくらい可愛いと思ったんだけれど
とても人間臭くて、男らしいドラミングなんだな。
歌詞も良かった。今までよりも生々しい感じ。

椅子から立ち上がっていつものスタイルに戻った瞬間。
ステージの空気が変わった。
どう見ても緊張し過ぎだった(笑)アコースティックスタイルが終わり、
開放感いっぱいで、そして「SUPER Y」で大爆発。
ギターが暴れる。橋谷さんのプレイスタイルがこの1年で大分変わった。
彼が前に出るようになってJackson vibeのバランスはぐっと良くなった。
丁寧だけど大人しすぎるギターから、丁寧で力強いギターへ。
この先も本当に楽しみだ。
佐藤さんのチョッパーも相変わらず冴えていた。
アコースティックスタイルの時もベースラインはかなり遊んでた。
さすがL.E.D.。セッションの経験値の高さがでていた。
ところで、間違えた時に分かりやす過ぎる顔をするのはどうかと思うが芸風なのか(笑


「朝焼けの旅路」「バスに飛びのれ」「未来少年」の王道の流れ。観客も笑顔で大暴れ。
「バスに飛びのれ」の疾走感が本当に気持ち良かった。
「未来少年」のグローバーさんの低音の響きの柔らかさが凄く好きだと思った。

ラストは「MUSIC FREAKS」。
この曲を聴くと、ああ、音楽が好きだなあって。
そんなことをじんわり思って胸があたたかくなる。
音楽への愛情から生まれたこの曲は、愛情そのものだから。
自分が音楽を好きで良かったとしみじみ思う。
音楽を好きにならなかったら知らなかった。
ライブハウスと言うとても幸せな空間があることも
客席から見上げるステージの眩しさも
心臓を鷲掴みにされるような熱と衝動も
聴いてて涙が零れる程あたたかい音がこの世界に存在していることも。


Jackson vibeを好きで良かった。
今回もライブは楽しかった。全力で楽しんだ。大満足だ。
ライブの後、橋谷さんにアコースティックアレンジのやり方を聞いた。
SKASKAの記事を見せたら苦笑いだった(ストーカーでごめんなさい
「いつでもライブやってるからいつでもおいで」って言ってくれた。
須川さんと写真を撮った。
7年程好きなんだがこんなこと初めてなので手が震えて、その後泣いた。
須川さんが「また、La.mamaでね。」と言ってくれた。
24でLOOPを観た時は出待ちとかしなかったから当たり前なんだけど、
あの頃は聞いたことがなかった「またね」が嬉しかった。


来年の今頃も同じように思っていられたらいい。
ライブを全力で楽しむ自分でいたい。
音楽を好きな自分でいたい。
音楽以外はどうでもいい、の基本スタンスで
距離感を見失わないように。