ペットショップにならぶ動物たちに値段がつくはずがないのと同じ事が、農産物にもいえる。

一体、自然なものたちにどうして値段がつくのだろう。高い野菜や果物がわたし達にとって良いものと言えるのだろうか。

 

友人宅で鈴なりになった夏みかんを食べてみるようにと渡され、恐る恐る食べてみると酸味でむせかえってしまった。最初は自然になった夏みかんは酸っぱすぎてたべられなかったけれど、果実のクエン酸が体内の疲労物質を流してくれることを考えたら、酸っぱい果物のほうが健康価値は高いと言える。

 

 

それならば、多くの人が庭付きの家を持ち、畑で自給自足が出来るようになれば、もっと健康になれるのではないだろうか。現状を見まわすと、自給自足が出来るようになったのはロシアくらいで、日本はむしろ自給自足されては困るかのような、国の制度や社会デザインが出来上がっている。

 

スーパーでは糖度表示をされると、消費者の目には通知表の評定のように映るのだろう。わたしも以前は糖度表示を頼りにして果物を買っていた。そんな不自然に甘い果物に舌が慣れていると、自然に栽培した果物は酸っぱすぎて、現代のわたし達の口には合わないといった風になっているが、元々わたしたちはどのような味の果物をたべていたんだろうか。苗を買ってきてベランダに植えたいちごは、いくつか実を付けたけれど、すっぱくて固かった。どうやったらあの甘いいちごになるのだろうと、狭いベランダから空を見上げた。

 

贅沢品にあたる果物は、スーパーではなかなか買うことができない。だから友人から送られたきた夏みかんを食べる。今ではこの酸っぱさにも慣れて、むせかえることも少なくなった。食後にミキサーでジュースにしたり、デザートに食べたりで、わたしの疲れを癒してくれている。

 

そして友人から

「木になっている夏みかんをまた送るよ。どんどん実をとらないと、新しい花がつかないから」

と連絡があった。自然からの贈り物は、コントロールが難しい。値段も糖度も付けられない傷ありの自然からの贈り物は、木の枝が折れそうにしなってもたわわにその黄色い無邪気な実を、次から次へと実らせている。こんな自然からの尽きせぬ親切とも思える素晴らしい果実に、どうして値段が付けられるだろうか。

 

 

 

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