メソポタミア星座にSerpent(蛇座)があります。
絵柄からしてどうみても龍なのです。
夏の星座(7、8月)です。
この龍は雨が降るのを妨げて旱魃や疫病をもたらす星座なのです。
メソポタミア地方は現在のイラクで砂漠地帯。
ステップ気候に属し雨期と乾期があります。
Serpent(蛇座)は乾期のど真ん中にいるのです。
(暑い時で50度になるらしいです)
乾期は4月から10月。
雨期は11月から3月。
この龍がアジアに来ると雨をもたらす水神・龍神・雷神になります。
場所が違えば龍の役割も変わります。
日本の龍は神様になっているのにどうしてヨーロッパの龍は火を噴くサラマンダーで悪役なのかと疑問に思っていました。
それと黄道12星座の星占いが日本に伝わっていないのかも疑問に思っていました。
星座占いの原点は農耕牧畜の時期と深く関係しています。
種蒔き、刈り取り、放牧の時期とかが気候に左右されるわけですから当然アジアにそのまま当てはめるのには無理があったのです。
ですから気候に左右されない星は入って来ています。
それは動かない星、北極星です。
北辰信仰の原点もメソポタミア星座にありました。
それが天御中主神(あめのみなかぬしのかみ)
天の真ん中にいる不動の星。
しかし歳差運動で北極星は変わります。
メソポタミアでは北極星になる星をきちんと認識していました。
歳差運動を観測していた凄い民族なのです。
神話もかなり違っています。