嫁と姑の関係が、うまくいっていると聞いたことがない。
少しはあるだろうけれど、大多数はうまくいっていないことの方が多い。
なぜ、そんなにもダメなんだろう?
大事に育てた息子が結婚したあたりまでは、喜んでいるけど、そこから戦いが始まって行く。
家庭は、小さなことから年中行事にいたるまで女性が中心にまわしてゆく。
そして、我が家のルールの押し付けが始まる。
別家庭からきたお嫁さんは、とまどい、そのうち反旗を翻すことになる。
郷に入っては郷に従え・・・もはや死語。
大家族制度のころとは、変わってきている。
そこを、お姑さんも理解するべきだと思うが、かわいい息子が嫁の味方をするわけだからおもしろくない。
かくて息子をはさんで戦いは、いよいよ深まって行く。
「あんなひどい嫁、他にいない」
息子を取られた嫉妬と思い通りにならない嫁に対してよく吐くセリフだ。
お嫁さんは、家に嫁ぐのではなく、男性一個人と結婚するという感覚だと思う。
稀にうまくいっている関係の場合は、姑が子離れしている。
子育てが終わったことを自覚し、子供に干渉しない。
大人になった子供との関係を構築しているのだ。
家族のルールは、二人でつくりあげ、代々続くことなく一代限りなんだと思う。
子供が家庭を持ったら、自分達で考えてやってね、と潔く身を引くべきだろう。
大家族制度の頃は、家督相続があり親は、子供が所帯を持ち、ある程度の年齢になると隠居した。
嫁は厳しく姑に教育されたけれど、礼節や秩序が根底にはあったのだと思う。
過去には、過去に合ったやり方があり、今には今のやり方がある。
でも、共通しているのは、自立するということでしょう。