虎とアキラと横耳と | なのはな22のふたり言

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本・テレビ・映画の感想が多くなると思います。たまにフィギユアスケート。
ミステリーや時代劇、ビジネスドラマが好きです。

TV番組は録画して翌日に見るのがうちの習慣なので、夫が見ている「アンチヒーロー」(TBS・日曜夜)を気にせずに、おとといはⅭSテレ朝の羽生くんの番組をリアルタイムで見た。

 

2時間半の単独アイスショーと聞けば、当然、大画面でビデオを見せている時間は羽生くんは休憩しているだろうと思いきや、筋トレやらストレッチやらしていて、思わず「ああ、やめて~」と声を出してしまう。

夫「彼はフルマラソンをしているようなもの」

そうなんだ。いったん休んだらもう立てなくなってしまうほど疲れているから、苦しくてもリズムを変えないように動いているのだろう。

(わかるけれど・・・)

オフの時は十分リラックスしてくださいね。

 

 

さて、春ドラマというと、TVウォッチャーの夫が見ているのは。

 

「アンチヒーロー」(TBS・日曜夜)

「アンメット」(フジテレビ・月曜夜)

「ビリーヴ」(テレ朝・木曜夜)

「ダブルチート」(テレ東・金曜夜)

「JKと六法全書」(テレ朝・金曜夜)

「花咲舞が黙ってない」(日テレ・土曜夜)

 

 

そして2人で見ているのは。

 

「アキラとあきら」(BS日テレ・火曜夜)と

朝ドラの「虎に翼」(NHK)

 

そうそう、「6人の女」(NHK・日曜深夜)も2人で見ているが、これはフランス産のドラマで、ヒューマンサスペンスと言えばいいのか、ジャンル分けしにくいドラマ。

ガン患者の女性6人がそれぞれの事情を抱えつつ登山に来るのだが、もう自分勝手な行動が多くて、振り回される男性ガイドが気の毒になるばかり。

 

で。

夫1人で見ているドラマの時は、私は家事やタブレットを見ていて、時々音声が聞こえてくるだけなので感想らしい感想は言えないのだが、横目ならぬ横耳(言葉作りました)感想を。

 

「アンチヒーロー」は脚本が面白そうだが、あくまで個人的な好き嫌いを言うと、この日曜劇場は「半沢直樹」のメガヒットの後から、一種の「はったり臭」を感じるようになった。

(夫が見ているから、あまり大きな声では言えないが)

 

野村萬斎さんの検事正は、半沢シリーズの敵役演技を意識した部分が耳に入ってくる。本人に意識がなくても演出にそれを感じる。

 

 

「ダブルチート」は、表の仕事は普通の警察官だが、悪質な詐欺師を罠にかけて、被害者のお金を取り戻してあげる主人公のドラマ。

経済情報に強いテレ東ならではのドラマで、横耳の中では割と多く聞いている。

 

で、今一番気に入っているのが「アキラとあきら」なのだが、これは実は2017年のWOWOWでやったドラマなのである。

池井戸潤さんの原作が面白かったが、このドラマも負けず面白い。(前川洋一脚本)

 

大きな会社の社長の御曹司でありながら、銀行員になった階堂彬(向井理)と、父親の倒産を経験した事から銀行員になった山崎瑛(斎藤工)。

二人の人生と友情は、時に理不尽な社会の荒波に翻弄されるのだが・・・。

 

向井理さんと斎藤工さんが適役。優秀な銀行員を演じて無理がない。

そして音楽(羽岡佳)が私のツボに嵌り、感動する。

 

 

 

 

朝ドラの「虎に翼」

 

これは、ここ10年の中では一番出来がいい朝ドラになりそうな予感がする。

モデルとなった女性の事はネットを見れば詳しく載っているので、だいだいはその線をなぞるのだろう。戦前戦中の歴史がきちんと描かれればいいな。

寅子の父親が巻き込まれた疑獄事件のモデルは「帝人事件」だそうだが、これで当時の斎藤実(まこと)内閣が倒れている。が、斎藤実にしても彼が後継に希望した岡田啓介にしても軍縮推進派だった事に注目してほしい。

当時の検察がどういう勢力と親密だったか、推して知るべし。

 

後の2・26事件でテロに遭ったのは、日米開戦に消極的だった人ばかりだ(斎藤実もこの時殺されている)。

青年将校や元将校らを扇動し、後は知らぬふりをした上官達がいる。

 

司法が歪められ、機能不全になる時代がドラマでも描かれるはず。

 

楽しみと言うと語弊があるが、脚本に期待している。

 

 

 

 

今日もお付き合いいただき、ありがとうございました。