カスタマーハラスメントには罰則が必要 | なのはな22のふたり言

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本・テレビ・映画の感想が多くなると思います。たまにフィギユアスケート。
ミステリーや時代劇、ビジネスドラマが好きです。

飲食店やタクシー、公共交通機関、通販会社や役所の窓口等でのカスタマーハラスメントの酷さには、以前からその対応の遅さに焦れったい思いを募らせていました。

 

 

あるファミレスでランチをしていた時の事。(2,3年前の話)

 

後ろの席の二人連れ(中年の男女)の女性が届いた料理にクレームをつけたのです。

どうやら材料から何かを省いてほしいという注文をしたのに、それが入っていたらしく、それで店員の若い女性はすぐ謝り、新しい料理を持ってきたんですが、女性客は店長を呼びつけ、延々と文句を言いだしたんです。

アレルギーのある材料を食べたらどうなっていたか、「これが子どもだったら死んでいたかもしれない」と、そこにいない子どもを引き合いに出してネチネチ、くどくど。

 

若い男性店長はずっとしゃがんで謝り続けています。

忙しいランチタイムに5分を超えていたと思います。

 

彼女はその店のポイントカードを示しながら、自分がこの店の常連だと恩着せがましい口調。

まるで、お詫びにたくさんのポイントを入れますと店長が言い出すのを待っているかのよう。連れの男性客は息を潜めている様子。

とうとう私は立ち上がって後ろに振り返り、

「いい加減にしたらどうですか!」と言いました。

彼女は予想外の声に驚きつつも「関係ないでしよ!」と反撃。

1分ぐらいやりとりをしました。

彼女は「気分悪いわ!」と言って席を替わりましたが、連れの男性はおどおどと従うだけで一言も発しませんでした。

 

食後、会計をしていると店長が小さい声で「さっきはありがとうございました」と言ってくれたんですが、私は、もっと有効な言葉をあの女性にぶつけてやれば良かったと内心悔やんでいたんです。

彼女の過剰なクレームは業務妨害と言ってもいいしつこさだったので、そう言えば良かったな、と。

 

そして彼女は「関係ない人間が口出すな」と言いたかったんだけど、店側と利害関係がない人間だからこそ、万一の場合は「証人」になれるんですよ。

 

 

 

お客様は神様なんかではありません。

これは以前のブログでも書きました。

 

昔、歌手の三波春夫さんが言ったのは、あくまで「自分にとっての」という感想なんです。

消費者の定義づけなどしてはいません。

 

そもそも売る人がいなければ、消費者はどうやって衣食住を手に入れられますか?

売る人と買う人はフィフティフィフティ、対等だと思います。

どちらにも威張る権利などありません。

 

区役所の窓口で、職員に延々とお門違いのクレームを付けている中年男性を見かけた事がありますが、その1人の為に10人がじっと待ち続けているような光景は、日本全国にあるんじゃないでしょうか。

まともな質問や苦情なら、5分から10分程度で済むものです。

30分以上も喋るのは、他の市民に迷惑です。

カスタマーハラスメントは業務妨害や脅迫罪になり得るという事を周知徹底させるためには、「お願い」ではなく罰則を作り、それを公告するのがいいのではないでしょうか。

 

まともに働いている人が、不当なカスハラにさらされて鬱状態になってしまうのは、本当に社会の損失です。

どうか働く人々が、仕事に幸せを感じられる世の中になってほしい。

 

 

 

 

今日もお付き合いいただき、ありがとうございました。