2月のTVを振り返ると | なのはな22のふたり言

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本・テレビ・映画の感想が多くなると思います。たまにフィギユアスケート。
ミステリーや時代劇、ビジネスドラマが好きです。

18日から始まったNHK・BSのドラマ「舟を編む ~私、辞書つくります~」(日曜夜、蛭田直美脚本)は三浦しをんさん原作で、2013年に映画化もされていた。(石井裕也監督、渡辺謙作脚本)

 

映画では松田龍平さん演じる馬締(まじめ)が主人公だったが、今回のドラマは馬締(野田洋次郎)よりも岸辺みどり(池田エライザ)が主人公の位置で描かれている。

(映画では黒木華さんがやっていたが、付け足しのような出番で、あまり記憶に残っていない。配役では国語学者・松本役の加藤剛さんがハマリ役で印象深かった)

 

 

みどり視点は構わないのだが、第1話の最初から、みどりが海辺で朝日を見ながらボロボロ泣いているシーンには、内心ちょっと引いた。人それぞれの好みがあるけれど、視聴者に理由の手掛かりも見せずいきなり感情をぶつけてくる場面が冒頭に来るのは、あまり好きじゃないので。

 

みどりが同棲していた恋人に振られた理由が明らかになると、冒頭シーンが繰り返される。

何気なく使っていた「~なんて」と言う言葉が恋人を傷つけていたわけだが、これは長年の夫婦間には恋人間よりももっと出易い言葉だと思う。(夫にこういう言い方をした覚えはないけれど、自戒の気持ちが湧いた)

 

 

NHK・BSには「ちゃんとドラマらしいドラマ」が見られる事が多いので、チェックするようにしているが、今月の2日に終わった「あきない世傳 金と銀」は特に気に入った作品だった。

 

貧しい娘・幸(さち)が商家の下働きとして奉公するうち、その商才を認められて遊び人のぼんくら長男の嫁にされ、彼の死後はやり手の商売人の次男に望まれ再婚する。

が、軋轢が生じて、彼は家を出て江戸に行ってしまう。遂に三男(初恋の相手)と結ばれる幸・・。

 

この幸という役が小芝風花さんによく合っていて好ましかった。

彼女は公家や武家の女性役は似合わない。町家の顔なのである。このドラマは続編が作られそうなので、楽しみに待っている。

江戸に行った次男(加藤シゲアキ)の成功も見たいし、幸が頼りない三男の旦那さんを助けつつ、商才を発揮する物語をたくさん見たいと思う。昔、新珠三千代さんの「細うで繁盛記」をよく見ていたものだ。

 

 

 

ドラマを見ている本数は私より夫の方がいつでも多いが、最終回まで見るものは少ないようで、テレ東の「ジャンヌの裁き」もいつの間にか離脱している。

「どうして見なくなったの?」と聞いたら、「検察審査会の活動のリアルを知りたいのに、話がサスペンスドラマになってつまらないんだよ」と言う。

(まあねえ、TVドラマってすぐ陰謀的なミステリーの方向へ作るよねー。その方が安易だけど、ドラマから普遍性が消えて世界が狭い作品になっちゃう。せっかくテレ東で作るのなら、ありきたりのミステリーにしないでほしかったよね)

 

 

ところで、今年はパリ五輪大会がある年。

 

いろいろな競技の代表選考レースがTV中継されるので、普段よりもTVを付ける時間が多い。

アーティステックスイミングや卓球もチラチラ見たけれど、ブレイキン(五輪種目になったブレイクダンスらしい)も面白かった。

1対1で音楽に合わせ即興で踊るブレイキンを見ていると、身体能力の高さだけではなく、やはり音感の良さとセンスが必要だなと思った。解説者の人が一方の選手を「ボキャブラリーが豊富」と表現したのが「なるほど」と感じた点。

ダンスは言葉。変化する音楽を瞬時に表すには動作の引き出しが多い選手が魅力的だ。見飽きないのである。

 

ところでブレイキンも採点競技だ。

審査員が何を評価するか、難しい面がある。

夫も見ていて「審査員の採点が、5-0,5-0,2-3というのはどうしてかな」と言っていたが、ふ~ん。?

オリンピックの採点がどう出るか予断を許さないが、日本はブレイキンのレベルが世界でもトップクラスらしいから、期待したい。頑張って~。

 

 

 

さて、今月はⅭSチャンネルで羽生くんのアイスショーを見られた。「RE PLAY」もだけど26日に「GIFT」を見ることが出来て良かった!

最初に「ホープ&レガシー」を見たら、世界選手権で逆転優勝した時の事をまざまざと思い出し、思わず目頭が熱くなった。

「ここで泣いたらダメ」とばかりグッと唇を噛んでしまう。

とにかく、羽生くんの試合を思い出すと胸に迫るものが多くて、平昌五輪の録画を見ると今でも喉が塞がりそうになる。(自分の事をクールだと思っているにも拘らず、不思議だ)

 

「GIFT」では全部プログラムの衣装で滑ってくれたのがとても嬉しかった。

どの衣装も彼に似合うのは無論だが、同時に、彼が衣装を一層引き立てているとも言える。

羽生くんに着てもらえる衣装達も幸せだろう。

 

 

ⅭSに加入しているのは、羽生くんを見たいためだけなので、アイスショーでなくても、対談番組でも企画されたら嬉しいですね。

 

 

 

今日もお付き合いいただき、ありがとうございました。