仕事しろ、光源氏! | なのはな22のふたり言

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本・テレビ・映画の感想が多くなると思います。たまにフィギユアスケート。
ミステリーや時代劇、ビジネスドラマが好きです。

なぜ「源氏物語」が嫌いかと言うと、光源氏に全く共感出来ないからだ。

20歳頃に本は読んだ(現代語訳・与謝野晶子版)。

 

桐壺帝と桐壺更衣(側室の一人)の間に生まれた絶世の美男子、光源氏。

母は早くに亡くなり、父の後妻・藤壺の美しさに彼は恋着した挙句、彼女の寝所に忍び込み無理やり犯す(とんでもない男である)。彼女は不義の子(男児)を生む羽目になる。

 

その後、藤壺の姪にあたる10歳ぐらいの少女(後の紫の上)を、育てていた祖母の元から強引に連れ出し、自分の理想通りの女に仕立てようと養育する(あー、気持ち悪い)。

そして、彼を庇護者と信じていた少女の気持ちを裏切り強姦する(最低のクズ男)。

 

光源氏のゲス話は満載で、親友・頭(とう)の中将の恋人・夕顔に手を出すし、彼女の遺児の玉鬘(たまかずら)を養女として引き取るが、その養女にもしつこく言い寄るクズっぷり(げんなり)。

 

「空蝉」の章に出てくる話(人違いと気づきながらも行為を続ける)のも、まるで「歩く生殖器」である。

 

「源氏物語」の記憶がろくなもんじゃないのは、女漁りの話ばかりで、光源氏の仕事が見えない点だ。

平安の貴族とはつくづく暇なんだなあと思った記憶しかない。

 

紫の上に去られた後、政略で正妻に迎えた女三の宮が、親友の息子・柏木と不倫して不義の男児を生む展開は、因果応報と言うかブーメランが当たったわけだが、この程度のブーメランはまだ小さい気がする。

それにしてこの男児が後の薫で、愛する女性浮舟を友人の匂宮に寝取られるのだが、そのやり方があくどくて、本当に紫式部という人が女性だったのか疑念を感じるほどだった。

 

 

 

今年の大河ドラマは紫式部がヒロインという事で、夫が全然見ないので、私も1月は見なかった。今月二週だけ見たが、う~ん・・。

 

藤原氏の権力闘争の歴史は面白そうなんだけど。

15年ぐらい前に電子辞書で日本史を片っ端から読んだ時、この時代の権力争いがちょっと面白かった。

とは言え、1年の大河ドラマにするには、誰を主役にするか悩みどころ。

大河の主役は男女の比率が近い方が望ましいというNHKの判断もぁるだろうし、女性有名人といったら紫式部がトップクラスだから、今回の企画は仕方ないのかもしれない。

ただ、ヒロインの名前を「まひろ」という現代的な名前にしたのが、個人的には違和感が強い。

藤子、桃子、かおる子というあたりではいけなかったのかな?

 

 

吉高由里子さんは朝ドラ「花子とアン」や「ガリレオ」のシーズン3(?)ぐらいしか知らなかったが、2022年のNHK・BSで見た「風よあらしよ」で演じた伊藤野枝の役が嵌っていて、とても良かった。

彼女も今年で36歳。

宮尾登美子さんの「櫂」の喜和役をそのうち演じてほしいと思った女優さんだ。

どうかお願いします。

 

 

 

 

今日もお付き合いいただき、ありがとうございました。