こんにちは。姉カウンセラーの白石みどりです。
先週の火曜日でしたか、年金に関するニュースを見ました。
私は年金に関してはあまり詳しくないのですが、会社員や公務員の配偶者に対する遺族年金の改定が検討されるようです。
現在の法律では、配偶者を亡くした場合、30歳以上の妻は子供の有無に関わらず、遺族厚生年金を終身受け取れるのに対し、子供のない夫は55歳以上でないと受け取れない。(30歳未満の子供のない妻は5年間の有期給付)
この性別による不公平を無くすという目的があるようです。
改正案では遺族厚生年金は、60歳未満の現役世代は男女を問わず、子供のいない者は5年間の有期給付とする模様です。
なお、年金法での「子供」とは18歳の3月31日までの子供を指すため、子育てを終えた方も「子なし」扱いとなるようです。
性別による不公平をなくすのなら、何で妻に死なれた男性を、今の女性に合わせて、30歳以上終身給付としないのでしょう。
もちろん法改正には経過措置を設け、また所得制限を撤廃したり年金額を引き上げるなどの配慮があるようですが・・・
また、性別による不公平を是正すると言いますが、性別とは元々不公平なものです。
妊娠、出産は女性にしかできません。
妊娠中の体調不良、産後の体調変化で、妊娠前のようなMAXの働きができ難くなるのは女性だけです。
育児に関してだって、現実には女性が主に担い、そのため短時間勤務や仕事そのものを辞めることを選ばざるを得なくなっているのです。
私は出産も子育てもしておりませんから、
「お前は男並みに働けたはずだろ。働いて男並みに貯金もできたはずだろ。だから夫に死なれても5年で何とかせいや」
と言われたら返す言葉はありません。
しかし、自分の身体と収入とキャリアを犠牲にして子育てを終えた方に対し、もし5年間の有期給付とするなら、これはあんまりです。
他にも不妊治療で時間とお金、健康を損なった方もいるでしょう。
要は配偶者の年金などアテにせず、基本誰でも自分の年金だけを頼りとせよ、ということだと受け取れます。
そうなりますと、妊娠出産を担う女性にとって、結婚などリスク以外の何物でもなくなります。
妊娠出産子育てにより、自分の仕事とキャリアが失われるかも知れない。
健康や体力だって損なわれるかも知れない。
そのため一時的にであるにせよ、収入が減ることになり、そのため将来の自分の年金が減るかも知れない。
しかしそれらの犠牲に対する万一の場合の保証は5年だけ・・・
これまで、
「不倫は婚期を逃す」
「出産の適齢期を逃す」
と言われて来ました。
既婚男性など結婚してくれるかどうかわからないし、結婚してくれるかどうかわからない男の子供など安心して産めないだろう、だから不倫は将来が見えない、人生の無駄遣いだ、未婚の若い女性にとってはデメリットしかない、と言われたものです。
ですが、結婚に保証がないとしたら?
結婚しても安心して子供など産めないとしたら?
子供がいようがいまいが関係なく、フルタイムバリキャリで働かなくては結局損をするのだとしたら?
不倫のデメリットは、バレた場合に慰謝料を支払う、これしかなくなる訳です。
私は、若い独身の女性には、好きな彼に殉ずるのも良いが、自分の幸せとする人生はどんなものかを考えて欲しいと助言することがありました。
適齢期と言われる年齢で子供を産み、普通に家庭を守りたい、そんな人生設計を考えていられるなら、既婚彼との交際からではかなりの困難を伴うからです。
しかし、今回の年金改正のニュースから、私の考え方も改める必要があるかも知れないと思いました。
いざというときに自分しか頼りにできないとなれば、自分の身体と生活とをまず一番に守るしかありません。
結婚したって、いざというときに夫も国も、守ってはくれないのです。
必死で子育てしても、子育てを終えたら5年で放り出されるのです。
自分を犠牲にしないレベルで恋愛し、子供を産み育てるならば自分を犠牲にしないレベルでする、そうなると相手男性が既婚だろうと独身だろうと関係のない気がします。
いったい、この国は何をを目指しているのでしょう。
国の目指すところはわかりませんが、今人生設計についてお考えの若い女性には結婚のリスク、不倫恋愛のリスク、デメリットについて改めてお考えいただきたいと思いました。
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