タバコを吸うピーナ
フツ~、男というものが結婚する相手は女だったんだ、オレの少年の頃は
学校でそう教わったんだ、それが今はそうじゃないんだ、左翼がそう決めた
んだ、、、もっともオレだって、、後半の人生、故郷の福島を離れた後は
オレは、とうとうオンナと結婚することはなかった、、しかし今、オレは
思うんだ、<ひょっとしたら、オレが結婚したのは、上のピーナではなく
今住んでいる家、、もう自分が建てて33年も経った、このフィリピンの
自宅こそ、オレが結婚した<相手>ではなかったのか?、、つまりオレは
左翼より上なんだ、オレは同性愛者や、幼児性愛者よりもっと先を行った
んだ、何しろ相手は無機質、、人間ではない
オレが今住む家を、建てたのは自分がバックパッカーを始めたばかりの頃
だった、1991年のことだ、このブログの読者で、それ以降に生まれた
世代は少ないとは思うが、、今活躍するAV女優などは、存在する以前の
時代、まだ当時のオレは34才、若く野望に燃えていた、その野望とは
早く大藪春彦の小説で読んだ、南米のラテンのオンナを抱きまくりたい、、
そのためには、早くアジアを脱出しなければ、、と思っていた、そして
キューバのビザを取るためにカンボジア、プノンペンのキューバ大使館へ
訪れたんだが、、のはずが南米へ向かうつもりが、スワイパーのオンナの
執拗な愛撫、いや愛というものにハマってしまい、毎日、片倉やキンテツと
通っているうち、なかなかキューバへ行く日程は、延び延びになってしまい
オレって弱いよな、、、というワケで、1995年から2000年までの
オレは1年の内の半分はキューバ、半分はスワイパーというワケで、忙し
かったんだ、フィリピンの自宅に戻ったのは、年に1か月程度であったか
今思うと、あの時代のアンヘルスも女天国だったんだが、、、、
で2000年になって、キューバの恋人、セリエとお別れになったオレが
カンボジアに戻ったら、そこではスワイパーの崩壊という大事件が起きた
んだ、そしてそこからオレは、まだ誰も知らなかった<北のスワイパーが
存在する>という伝説を訪ねてわざわざ香港から2000Km、雲南省の
山々を超えて、南部ベトナム国境を目指したんだ、、、そこで見つけた
桃源郷の街で、、オレはまだ日本人のクソが訪れるまでの5年、さらに
その後5年の11年間を滞在を繰り返したんだ、この経験も今となって
は貴重な体験と言える、だって今、中国なんかに住んだら、いつスパイ
容疑で逮捕されるか知れたもんじゃないし、第一ビザが下りない
というワケで、フィリピンに家を建てたが、その後長く、オレの旅、、
世界に打ち込み、いや愛を求めた旅は続いたんだ、、そしてコロナが
始まる前、、やっとオレは長すぎた旅に飽きて、この家に落ち着いた
んだ、、、、、、そして気がついたら、オレはもう、この家を建てて
33年が過ぎていた、、もちろんこんなに長く旅をつづけていたら、
どんなピーナだってオレを待ってはいられない、何しろ長く打ち込んで
ヤラないとピーナは気が狂うんだ、、だからズルいオンナは、オレの
帰りを待たず若いピーノに打ち込ませるんだ
# このまま、静かに打ち込んで死ぬんだ
ナナ