ゼロの焦点

 

 

  オレは昨日、、彼女の死を知ったんだが、普段、有名人の死亡記事が出ると

  いつもオレより早くそれを知って、自分のブログに紹介する片倉が、今朝の

  彼のブログには、女優、久我美子の死については記載がなかった、オレが

  代わりに書くかんな

 

  

  で、6月8日に、93才で亡くなった女優、久我美子なんだが、オレは彼女の

  熱烈なファンなんだ、、、とは言っても、つい最近まで、トーク番組なんかで

  TV出演した彼女だが、、まあ一般的には<過去の人>であろう、オレのよ~に

  昔の彼女の出た作品の思い出に浸るオールドファンだけなんだ、、でオレの

  好きな彼女の作品、2作品について今日は語りたい、、いずれも1960年

  頃に作られた

 

  < ゼロの焦点 >言わずと知れた松本清張の原作作品だが、多分この、、

  彼女の出演した1961年版が、一番最初に映画化されたものであったと、

  記憶する、、主人公の若妻、禎子を演じた、、見合い結婚をして、まだ

  一週間しか経っていない夫が、北陸に出張旅行に行ったまま失踪した、

  禎子は、彼の足取りを追って、、自ら、消えた夫を探しに、金沢へ

  向かうのだ、、とは言っても今のような、新幹線などなかった時代、、

  彼女は上野発の夜行列車に身を任せ、、早朝の北陸の海岸を走る列車

  の中から眺める日本海、冬の荒れた海が、、、彼女の今後の旅の行く

  末を暗示させる、、、すばらしい描写、、そして1960年代の、、

  美しかった日本の自然が、、、

 

 

  < 挽歌 > これは上の、ゼロの焦点より4年前、1957年に、

  作られた、北海道釧路に暮らす10代の少女、亀頭いや兵頭怜子を

  演じている、彼女はタバコを吹かし読書に浸る、、今は存在しない、

  <文学少女>だ、やがて中年の男 桂木と知り合って、情痴の世界に

  入って行く、この中年男を演じたのが森雅之だ、、彼は男女のエロを

  演じたら超一流だ、、もし今も生きていたら、最近引退したAV女優

  吉沢明歩と打ち込みのシーンをヤラせてみたい、オレが監督なら、

  そうするという冗談はともかく、彼はあの名作<浮雲>で、あの頃

  一番美しかった時代の高峰秀子と、渾身の男女の情痴の世界を演じた

  と言ってもそれをヤラしたのは、監督の成田巳喜男で、彼は忠実に

  成瀬巳喜男の指示に応じた、ところで成瀬巳喜男なんだが、オレは

  15年前、川崎のルノアールで片倉と会って雑談した際に、なるせ

  みきお、という言葉だけだと、片倉はオレの言う意味が、ヤクザ

  映画の俳優、成瀬三樹夫のことだと思って、暫く、話がかみ合わな

  かった事がある、あの頃は、まだ<浮雲>がNHKで再上映されて

  なくてヤクザ映画の成瀬三樹夫のほうが有名だった、で脱線したが

  <挽歌>この映画の原作は女流作家、原田康子のベストセラーだ

  オレの青春時代までは原田康子はとても人気があった、もう彼女の

  ことを知っている若者はいるのだろうか

 

 

  で1960年代の久我美子に、なぜオレがこんなに惹かれるのか、と

  いうと、、それは彼女だけの持つ、、たとえば同時代にメチャクチャ

  可愛かった吉永小百合なんかになかったもの、それは<品>なんだ

  この<品>というんは、、いくらカネがあったって、ひろゆきや

  ホリエモンにはないんだ、、オレもそうなんだ、だから毎日、この

  ブログで下品な文章を書いているんだ、、で久我美子の<品>に

  憧れるオレが、なぜこのフィリピンでは まったく正反対の、、

  ピーナと暮らすのか、、、それはピーナだけじゃなく、昔から

  オレはクラスで一番の美少女には、まったく勃起せずヤンキーの

  下品なタイプが好きなんだ、、オレが良いとこの出身なんで逆に

  下品なタイプに魅かれるんだ、、そんなオレが美貌の人妻、、

  ゼロの焦点の禎子に勃起するのはなぜか、、それは久我美子が

  演じていたからだ、、吉永小百合が演じていたら、オレは感じ

  ないんだ

 

 

 

                  # 彼女のご冥福を祈る

 

 

 

 

                        ナナ