韓国の味

 

 

 

  オレは故郷、福島県郡山市に育って、それから23年間、生まれて初めての

  大阪という土地に行くまでは、、<うどん>というものの味が、故郷福島の

  つまり関東風の黒い醤油の色→しょうゆ味というもの以外のものがある、と

  いうことを知らなかった、だから23才のオレは生まれて初めて大阪ミナミの

  立ち食いうどんで あの透明な薄味、それまで関東のうどんの味しか知らない

  オレには、一見まるで味がしないかのように思った薄味、関西風うどん汁と

  言うものを知った時のオレは衝撃的だった

 

  で、あれから40年、まさか今になってしかも日本ではなくこのフィリピンで

  あの40年前の若かりし頃の自分の衝撃というものを、再び味わう事になる

  とは夢にも思わなかった、、、などというと大袈裟なんだよな、、オレの文は

  よ~するに韓国風の新しいうどんの味に挿入いや遭遇したって、だけの事だろ

  それを<革命>とはなんだ、、、とロマンのない人生を送る人間は言うんだ

 

  で昨夜、オレはいつも通っているアンヘルスのバー街の中心にあるコリアン

  レストラン<KIMUCHI>で、、いつもの夕食を取ってたんだが、MENUの

  隅っこの方に、目立たなく小さなチン〇、いや字で<UDON>というのを

  見つけたんだ、いつも食ってるチゲスープや、コムタンに飽きていたオレは

  早速、見つけたばかりの<UDON>を注文したんだ、、、そしたら出てきた

  のが、日本のうどんとは、まったく別の、つまり日本のうどんとはシンプル

  イズ、ベスト、つまり素うどん、あの大阪ミナミの立ち食いみたく190円で

  うどんと汁、そして刻み葱に、ちょっと唐辛子をまぶして、、、が日本人の

  美学なんだが韓国風はまったく違うんだ、、、と言っても諸君の想像する

  真っ赤なチゲスープのメチャクチャ激辛の~~ではなくて、オレが昨夜目に

  したのは大阪の塩スープみたいなシンプルな塩味のスープ、、しかし具が、、

  メチャ豪華なんよ、、なぜかというとそこには、オレのピーナの大好物の

  エビとカニ、ムール貝、そしてイカや玉ねぎ、ほうれん草の野菜など、、

  中のうどんが見えないくらい、大ぶりの特大どんぶり鍋にゴッチャリと

  あまり この日本風の言い方をしたくないんだが女性読者のため分かり

  易く言うなら<シーフードうどん>というものなんだ、、

 

  で、なんでこの韓国うどんというものが、オレにとって<革命>なのか?、

  なんだが、それはもし、ここが大阪で190円の立ち食いうどんであった

  なら、、オレは良くとも、オレの帰りを待つピーナたちが満足しないんだ

  だって彼女たちの大好きな故郷ビサヤの、、エビやムール貝が、持って

  帰れない、、持ち帰ってヤラないとオンナたちの、オレの打ち込みへの

  反応が悪いんだ、、だからオレは人生へ打ち込む為、、今後もせっせと

  韓国うどんを注文して自分がうどんを食った残りを、愛の為に運ぶんだ

 

 

 

 

                    # 人生は<愛>だ

 

 

 

 

 

                            ナナ