こういうオンナと聞くJAZZ

 

 

 

 

 

  いや~、真夜中にピーナのケバイ女と、ベッドの上で聞くサムテイラー

  <ラブユー東京>が最高なんだ、もちろんお互い全裸で一発終わった後な、

  オレも長生きできてよかったなと思う、、、だってサムテイラーなんて

  昔のJAZZファン仲間から見たら<堕落の極み>、、、それが年取って、、

  フィリピンに30年もハマって、オレ自身が<堕落の極み>になったから

  同じ堕落の国のフィリピンが好きなんだ、、そしてここは、若い頃聞いた

  コルトレーンや、アントニオ、カルロス,ジョビンのボサノバよりも、

  ず~と、この日本の演歌を流暢に演奏する、サムテイラーのユルすぎる

  演歌のJAZZが、よく合うんだ、、

 

  昔、戦争で負けた時代の日本で、坂口安吾が<堕ちよ、堕落せよ>と

  堕落論を書いたが、、オレはバブル時代に、親のカネ持って日本脱出して

  その後、堕落→堕落→堕落の連続だったかんな、でも本気で堕落するには

  日本語だけじゃ不十分で、バンコク、ジュライホテルの娼婦に始まり

  フィリピンの米軍基地の町、今のオレが住むアンヘルスで、米軍人に

  見染められてアメリカに連れ帰ってもらう夢を見た、サマール出身の

  ダンサーから、彼女がベッドで覚えた、本物の英語を、オレも彼女から

  同じくベッドで教わったかんな、そのおかげでジュライ連中より英語が

  上手くなって、、それが南米で、スペイン語、ポルトガル語を習うのに

  ヒジョーに役立った、、海外じゃ日本語で現地語を聞くのは大変なんだ

 

 

  で、サムテイラーなんだが、、ラブユー東京の他、ありとあらゆる日本の

  ムード歌謡というんを、、完璧に日本人の心を理解して、しかもあの

  マイルスにも負けない、立派なJAZZテクニックを持っている、簡単に

  言うが、マイルス並みのテクニックと演歌の心は、フツ~両立しない

  んだ、それをヤリ遂げていることを理解するには、自分もまたJAZZを

  理解してなくちゃならないんだ、、ところが庶民は、この二つが両立

  すんのは無理なんだ、、オレと美空ひばりくらいしかJAZZと、サム

  テイラー両方を同時に好きな人間はいないんだ、、ついでにフィリピン

  もな、、、どっちにしても もう忘れられた過去の演奏だよな、そして

  オレを鍛えてくれた フィリピンのゴーゴーバー文化というものも

  サムテイラーと一緒に、今、消えて行こうとしてるんだ

 

 

 

                 # 時代に合わなくてもいいんだ

 

 

 

 

                          ナナ