先月後半は電気の年次点検(停電)が連日続き、ブログ更新は少々ご無沙汰してしまいました。
昨夜は漏電警報が出たり消えたり、今朝になっても漏電警報が消えない現場があり、早朝から現地へ向かい調査してきました。
漏電の原因となっている負荷(電気を使用している機器等のこと)を突きとめましたが、驚いたのは、その電源のコードが円形に巻かれてインシュロック(プラスチック製の結束バンド)で固定されていたことです。
実際に電源のコードが長かったため、円形に巻いて束ねて整理されていたのでしょう。
しかし、これはたいへん危険なのです。。。
乾電池などで使われる電気は、直流電源ですので、コードを巻いても束ねても、問題はありませんが、電力会社から供給されている電気は、交流電源です。
交流電源の場合は、コードを巻いたり、束ねたりした状態で使用すると、その部分がコイルの状態になり、電気抵抗(詳しくはインピーダンス「誘導性リアクタンス」という)を持ちます。
そのため、巻かれていないまっすぐの状態よりも余計に負荷が加わり、巻いている部分が過熱(加熱ではなく過熱。熱くなりすぎてしまうという意味)され、発煙・発火、そして火災に至る恐れがあり、非常に危険なのです。
管理会社のお客様に事情をお話して、そのインシュロックを切断し、円形に巻かれていた電源コードをなるべく伸ばした状態にしておきました。
未然に、過熱・火災の原因を除去できたのでよかったです。
一般のビルで使われている電気機器だけに限ったことではなく、ごくごく、一般家庭で使用している電化製品などでも注意が必要です。
テレビ、冷蔵庫、洗濯機、パソコン、掃除機、炊飯器、延長コードなど、電源のコードを巻いたまま、あるいは束ねたままで、電気を使うのはやめましょう。
掃除機や炊飯器など、電源のコードを本体に収納できる、本体に巻きとることで、邪魔にならないなどの工夫がなされている電化製品もありますが、それは使用していないときに限り、便利な機能です。
使うときは、たとえ面倒でも、コードが邪魔に見えても、必ず、全部引きだしてからコンセントに差し込んでください。
延長コードも同様です。
日曜大工、DIYなどで使うコードリール(ドラム)も同じで、必要な長さだけ引きだして残りは巻いたままで使用することのないように気をつけましょう。
過去に商業ビルでビルメンテナンス業務をしていた頃、あるテナントで電源コードを束ねたまま使用されて、発火し火災事故になったことがありました。
電気は正しく、安全に使いましょう。
正しく使えば、たいへん便利なものです。
しかし、誤った使い方をすると、命の危険を伴いかねませんので、気をつけましょう。
(自分の身は自分で守るんだ。「芸は身を助ける」とも言いますが、必要な知識は身につけておいて損はないと思いました。自分もひとつずつ、少しずつ学んでいこうと思います)