わたしの司会者は強烈な人だった。
ものすごく熱心で、彼女にとってはまさしく統治体の言葉は神の言葉…出版物も神からの言葉、神から与えられる知恵だった。
だから何か気になることや、補足があると、過去の出版物などを数冊持ってきては、何時間でも力説する。
わかりました。と、納得するまで続くので、時間は経つし面倒くさいので、わかったフリをしたりしてました。
たぶん、子どもさんたちも私と同様の事をやられたと思います。
鞭もすごかったですしね。帰ったら鞭ね!と言われた時の後ずさりしながら怯えた顔が忘れられません。
そんな熱心な人だったからか、子どもたちも早くにバプテスマを受けてたんだよね。
そのうちの一人が年頃を迎えた時に排斥された。
娘を密告したのも、
お母さん姉妹。(私の司会者)
姉妹自身が言うには、娘に世の人の彼氏ができて→ それを長老に言って→ 心理委員会→ 排斥されたのよ。
何を考えてるんだろ!信じられないでしょ!だから家から出ていってもらったのよ…
今は彼氏と〇〇県で同棲を始めたのよ!ありえないでしょ!と、まるで般若のお面の目のような瞳で言っていた。
だけど…そりゃそうだよね。
JWだったので、親戚からは敬遠され付き合いがなかったみたいだし、そうなると行くあてもなく追い出されて…
JWだったので、週に数日しか働かず奉仕生活してたから、アパート借りて電化製品を揃えてなんてお金は持っていなかったと思うし…
同級生の友達の家に行くのも、同性の友達もいなかったはずだから、友達の家にお金が貯まるまでお世話になれるような、親しいJW以外の友達はいなかったはず。
JW的に見て本当に立派な娘さんで、ものみの塔の推奨していた生活をしていたのですからね…
あの組織が推奨する生き方をしてくると、決して断ち切ることのない絆で結ばれた…なんて言ってる関係も、一瞬で失くしてしまうんですよね。
しっかり働いてお金を貯め、友達でいることに条件を付けない一般の友達をつくっておかないと、なにもかも失うよ!
排斥された娘さんは、今まで幼い頃から模範的に生きてきたのにね。
だから組織の推奨するの通りに生きると、一番苦しくて助けのほしいときに、全てを失っちゃう。実の兄弟姉妹、親さえも失ってしまう。お金もない。
だから、お付き合いしている彼氏しか頼る人がいないとなれば同棲したってしょうがない。責めることはできないと思うんだよね。
密告して、排斥になったから家から追い出してた。結局…JW的にはもっと悪い方向に追い立ててしまう結果となった。
これが、ものみの塔の言う全知全能の青い神様のやり方ですか…
へぇ〜これが、お前らのする事全部、全て、スリット、まるっと、お見通しの、賢い神のやり方ですか。
古っ……(o_ _)oパタッ
悪い方向に向かうよう仕向けてますやん!
笑っちゃうね!アホくさ!結果は私ですら予想できますよ。お粗末な青い神さんですね。
娘を密告し、排斥になり家から出し、離れた他県で男と同棲…
本当のとこの気持ちはわからないけど、私から見ると、悲しんでいるというより…怒り、裏切られた…という感情を強く感じました。
全ての兄弟姉妹がそうだとは勿論、思ってないですよ。見るからに悲しみに打ちひしがれ、子を思う親の自然の情愛と、組織の教えの間で苦しんでる人もいるでしょう。
でも、わたしの司会者はそれとは違うタイプだと思う。誰もいないところではやはり苦しんだのかもしれないけど、私の前では気丈に振舞っていた。
『 組織のやり方はエホバのやり方だから、間違いないのよ 』自分で自分に言い聞かせるように小声でそう言ったその時の姉妹…表情が変わり、何かに取り憑かれたような異様な目になってた。
もう一人の娘さんは今もJWで二世同士で結婚して、お母さん姉妹と同じ県内に住んでいました。
その娘さんと病院でバッタリ会って、話をしました。
お母さん( わたしの司会者 )元気?と、聞いてみると、ん〜たぶん。母は今 〇〇県に住んでます。との事でした。
〇〇県?なんでそんな遠いところに?近くに娘がいるのに?
それにその県は排斥された娘さんがいるところ。
司会者の姉妹もいい年になっていて、そろそろ年金をもらう年。母子で一月6〜8万くらい(マッカラン何本買えるかな?)しか働いてないので年金免除もしてるはずだし、年金はスズメの涙しか出ないと思う。子どものところに身を寄せるのは生活のためなのか?
でも、同じ県内にいる現役JWの娘じゃなくて、なぜそっち?どういう事?
以前、間違ってアドレス帳全消去してしまったので、司会者だった姉妹の携帯電話の番号がわからなくなっていたので、教えてもらいたくて、
でも、いくら私の司会者と言っても勝手に住所や電話番号を教えることはできないと思うので、お母さん姉妹と連絡を取り、了解を得て教えてほしいと言うと、
お母さん姉妹の電話番号も知らないし、詳しい住所も知らないと…
なぜ?親の住所も電話番号も知らないの?
自分の家族の話は笑いながら喜んでするのに、お母さん姉妹の話題になると、モゴモゴと言葉を濁す。話題を逸らそうとする。
なので、じゃ〜姉妹と連絡が取れたら、私の家と携帯の電話番号を教えるから姉妹に伝えてくれない?って私が言うと 華麗にスルー されました。
あっ!ごめんね しまーい!
もう行かないと!また会いましょう!
さっさと離れて行ってしまいました。
なんか…
変なんだよね〜
自然消滅か、排斥か、断絶か?
そうなると姉妹は覚醒している気がする!
この世の終わり=ゴール がコロコロ変わったでしょ?不信感は募っていたはず。姉妹の性格からするとあり得る。そして中途半端とかではなく、一気に覚醒しそうな気がする。
覚醒しているなら、話したいな!
恨み言は言いませんよ。だって、恨んでないもん。組織とアブラーズが許せないだけ。
彼女は親身になってくれてたと思うし。だって、過去の出版物とか索引で調べて、出して、読んで、私を説得するのに使えるか使えないか考える。納得できるものかできないものかは別として、私のために時間を使ってくれたんだよね。
彼女は貧しいながらも精一杯にもてなしてくれた。
嫌味を言っていいですか?
言っちゃうけど…
組織推奨、奉仕優先の生活をしていた彼女の一月の収入は6〜8万円。それで子どもたちを抱え母子で慎ましく暮らし、奉仕のガソリン代や寄付や大会費用まで出していた。一月に1本のマッカランだって買う余裕はなかったことでしょう。
統治体さん、末端信者はこんな生活を送ってる人が多いんですよ!マッカラン箱買いって何ですのん? 以上嫌味でした。
( ̄∇ ̄*)ゞ
それに、聖書としては認められていない意訳聖書だとしても、毎週やってきて聖書を教えてくれた。とんでも解釈なので、教理としては成り立たないんじゃない?というのは思ってだけど、ものみの塔の独自の教理さえ絡まなければ、いい事もたくさん書かれてますよね。
彼女と出会ってなければ…ありとあらる規則原則に縛られることも、お金を無駄に使うこともなかったかもしれないけど、聖書に触れるとは無かったと思うし…そう考えると、全てが悪かったわけじゃないよね。
辛い時には心にしみる聖句だって頭に浮かんで力付けられる。それは司会者姉妹がみっちり教えてくれたから。
私はそう思ってますが、二世さんは、宗教を自由に選べるわけではなかったので…鞭もありましたしね。子供時代を楽しむ事も、可能性を潰されてしまったり、私のような気持ちにはとてもなれない方が多いでしょう。そりゃそうだよね 失ったものの大きさが違いすぎますよね。
姉妹が覚醒しているなら是非とも、一緒に組織の悪質なところ、矛盾点について語りあってみたいな…覚醒した経緯も。
あの時の姉妹、めっちゃ怖かった!とか思い出話もしたり
乾杯なんかもやっちゃったりして…
(*^o^)っ凵☆凵c(^-^*)
姉妹の性格をよく知っているからこそ、今度こそ本当に心の底から意気投合できそうな気がする。
あいたいな…