山口県北西部の長門市向津具半島で毎年開催されるダブルフルマラソン(84.4km)に今年も出場してきました。向津具は「ムカツク」と読みます😅  本当にムカツクほどアップダウンのある厳しいコースで、かつての萩往還250kmとほとんど同じルートを使っています。JALが特別協賛しているのでエイド内容や参加賞・表彰品等も豪華で、辺鄙な場所にもかかわらず全国から参加者が集まります。今年もダブルフルに424人、シングルフルに701人、ウオークの部に329人、合計1454人というマイナーな地方大会にしては結構な出場者数です。その上、今年のゲストランナーにはアテネオリンピック金メダリストの『野口みずき』さんが招待されていて大いに盛り上がりました。

一方、私は直前の金曜日に東京での高校同期会に出席し、翌土曜日の朝に飛行機で山口に戻り、車に荷物を積み込んでそのまま長門市に向かいました。18時までの前日受付けを済まして、その夜は車中泊です。おまけに天気も荒れ模様で、強い雨が降り続けていました。5月の萩往還100kmも雨で、今回も雨予報です。日曜日になると雨が巡ってくる悪いサイクルに入っているようです😰

ハードスケジュールの上に雨と厳しいコース、これだけ悪い条件がそろっていれば途中リタイアも仕方ないと、逆に気楽な精神状態で臨めそうです。途中リタイアするにしても47km地点の千畳敷エイド(カレーやケーキやスープ等の豪華エイド)までは走るつもりでした。ちなみにダブルフルの制限時間は13時間です。


車中泊でも6時間近く眠れ、4時に目覚め準備開始。外は雨が降り続いていますが、昨日より雨脚は弱くなっているようです。準備中に防府のK(sa)さんにお会いしましたが、彼女はこの大会では年齢別で3位内に入れる実力者です。

5時過ぎに駐車場からシャトルバスに乗りスタート地点の油谷総合運動公園に着きます。着替え荷物を預ける体育館でりっちゃん(昔の萩往還250km戦友)にもお会いしましたが、彼女もかなりの実力者です。



小雨になったグランドに出てみると、舞台の上で写真を撮っている『野口みずき』さんを見かけました。昔、彼女が全盛期の頃に走った青梅マラソンで見かけた事がありましたが(私が12km地点で彼女が18km地点)、小柄な体格でバネ仕掛けの人形の様に走って(飛んで)いたのを憶えています。

私は簡易カッパを着ていましたが、雨は更に小降りになり、このまま上がるのではないかと期待されました。グランドで懐かしい顔に出会いました。北九州のお医者さんのAさんです。北九州走り仲間の1人ですが、萩往還や大村湾など多くの大会でご一緒した方です。(レース後半でまたお会いすることになりましたが)  名簿に名前のあった光市の弟さんの姿を探しましたが見掛けません。先月に続いてのDNS、故障中なのかもしれません。

そして今年も会えました。三重は伊賀の子狸『ウサミン』です。いつものお衣装と被り物。




そして、素晴らしい事が起きました。ウサミンがこの大会の実行委員長とお友達なので、委員長に頼んで野口みずきさんと写真を撮らせてもらう事が出来たのです。


その上、ウサミンが北海道トランスエゾや日本縦断走の事など私の事を少し大袈裟に話したので、野口さんが年寄りの私に興味を持ったのか、「SNSに上げるかもしれませんが。」と、自分のスマホで私の写真を撮って下さいました。

さあ、大変😖💦です。これでは途中リタイア出来ないではありませんか(≧▽≦)  先程までは、千畳敷エイドまで行ければ良しとするか、と気楽な気持ちでいたのですが、完全にプレッシャーがかかって来ました。しかし絶対に完走を目指すなら、それなりの走り方をしなければと、急に作戦変更を考えたのです。




そして、霧雨まで弱くなった雨の中、6時00分にスタートしました。
(次回につづく)