悪徳社労士・・・ | ナニワの歴女が行く 

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社労士合格を目指し、その後、社労士としての道・・・日々の備忘録!?

昨日、読売新聞の記事からyahooニュースのトップページに「助成金狙う悪徳社労士」というような内容の記事が出ておりました。

 

助成金の不正が多いのは知っています。

そこに社労士が絡んでる事案が多いのも知っています。

 

でも、そこに書かれている口コミを見ているとなんだか悲しくなってきました。

 

不正をしている社労士より、ちゃんとやってる社労士の方が断然多いのに・・・

 

確かに助成金は儲かるといいます。

(私は、依頼がないのでしていませんが・・・)

でも、少なくとも私の周りの社労士は、不支給にならないようにすごく気を遣って申請しています。

 

口コミの中には、社労士なんて必要ないんじゃないかとか助成金なんて社労士にお金払ってしなくても自分でしたら良いと書いているものもありました。

 

まぁ、そうです。

大抵の士業の仕事はそうです。

 

できないから頼むという人ももちろんいるでしょうが、知識と手間を士業から買うのです。

助成金も社会保険などの手続も税金も登記も、なんなら裁判も自分で調べて、手間をかければできるのです。

 

その知識や手間を買うのが高いと感じるなら、口コミの通り、自分ですれば良いのです。

 

ただ、士業側からすると、報酬を頂く以上、なるべくスムーズに手続などを済ませたいし、ミスのないように細心の注意を払います。

それでも、ミスをすることもあるんですけどね。

でも、その場合も、行政とのやりとりは、基本的に士業がするので、多分一般の人がとっつきにくい専門用語や手続名などがすぐわかりますし、訂正なども大抵はスムーズにできます。

 

ただ、助成金は、訂正などがきかず、不支給の決定をされてしまうと、受給ができません。

書類だけの問題ならまだしも、要件のところでひっかかってしまうとどうしようもありません。

 

それなりの規模の企業だとちゃんとできていることが、中小零細などはできていない。

大きな声では言えませんが、就業規則がないのは普通として、出勤簿、タイムカード、下手すると賃金台帳もないなんて企業もあります。

これも大きな声では言えませんが、社労士はこれを勝手に触るとまずいことを知っていますが、(少なくともうちの)税理士などは、税法以外の法律は基本しょうむないと考えていて、税務署以外の省庁を舐めきっているので、書類が揃ってればいいんやろと出勤簿なども実態に即していない労働時間、労働日で適当に勝手に作ったりしています。

社労士がやったら、懲戒処分になるでしょう。

幸か不幸か士業は、書類を作るのは得意なので、内容はともかく書類の体裁整えるのはできちゃうのです。

書類作成だけにとどまらず、社労士、司法書士、時には弁護士の職域侵害もしちゃってる感じです。

おそらく、どこの税理士事務所も多かれ少なかれ、法律は守ってないです。

再度書きますが、税法以外では痛い目に遭わないと思っているので、他の法律はどうでもいいのです。

社労士分野においては、一度、労基などの調査で痛い目にあえばいいのにといつも横目で見ながら思っています。

 

だってね、税理士会が、助成金の案内をメルマガで送ってきております。

「手続は、税理士はできません」とかの記載もなく普通に税法の改正などと同じように・・・

税理士会が止めるのではなく、容認どころか、推奨しているのか?

税理士が助成金を請け負えるみたいなHPを出している人もいます。

さすがに税理士の名前で申請はしないでしょうから、社労士の名前でなく、本人申請で不正受給している裏にはこういう税理士が関与しているケースもあるのかもしれないと思ってしまいます。

これに関してはうちはやってませんが、持続化給付金の時は税理士の不正がかなりありましたからね。

うちの税理士は自分の職域だけは大事にしておりますので。。。

 

社労士も税理士も、お客さんは企業さん。

その企業さんの意向に少しでも沿うように思うところがないことはないです。

分かっていて不正に走るのは言語道断ですし、ちゃんとやってる社労士への信頼はどうしてくれるんだと思うのも確かです。

ただ、最初はグレーゾーンを行っちゃえってやって通ってしまって、だんだん感覚が麻痺してブラックゾーンに踏み込んじゃったというのもあるのではないかと思ったりします。

 

yahooの口コミには、社労士のことを頼りにしているとかプラスのことがなくて、まぁテーマが悪徳社労士なので仕方ないのかもですが、少なくとも私が関わらせてもらったお客さんには満足して頂けるように頑張らないとなと思いました。