マニアックな読者の皆様、お早う御座います。

 

先程、ZurichからReport(PDF)届きました。

詳細に関しては、企業機密なのでお教え出来ませんが、概要としてはスイスの著名な経済研究所に依頼して日本経済の今後の展望に付いてデータ分析して貰ったもので、かなり悲観的なものです。

 

さて、新型肺炎拡大懸念を他所に今週から世界各市場(日本以外)に有り余った過剰流動性マネーが

一気に流入して世界同時株高の様相を呈してきました。

中でも米国市場独り勝ちと言った傾向は根強く、特にNasdaqは上値抵抗が無いのでどこまで上がるか

分からないバブルの領域に突入しています。個人的には嬉しい限りですが、少々違和感があります。

また、米国に欧州や東南アジアの資金が集中してドルが独歩高を演じているだけでなく、Risk offのケースにHedgeとして買われる金までが(円建てで)高値を更新…今までの常識は通用しない過剰流動性相場。

更に、暗号通貨(仮想通貨)にまで資金が向かいBitcoinも久々に大きく上げています。

NY株反発115ドル高 中国の景気刺激策に期待

主要3指数ともに大きく上げて活気づくNew York市場

 

9日のニューヨーク株式市場のダウ工業株30種平均は前日比115・84ドル高の2万9348・03ドルと4営業日ぶりに反発した。中国政府が景気刺激に動き、新型コロナウイルスによる悪影響が和らぐとの期待から、買いが優勢となった。

 ハイテク株主体のNasdaq総合指数は84・44ポイント高の9817・18と過去最高値を更新した。

 ダウ平均は前日までの下落を受け、値ごろ感から買いが先行。中国の景気てこ入れ策を巡る米紙報道などが好感され、一時は前日からの上げ幅が170ドルを超えた。(共同通信)

 

無論、この傾向が中長期にわたり続くとは思えませんが、実体経済に回る筈の大規模金融マネーが世界各市場に回っている訳ですから、バブルと言われる水準まで継続する可能性は否めません。

新型肺炎拡大懸念による世界景気後退が危惧される中で説明が付かないようにも思えますが、現状では

資金を運用しなければならない世界のFundやHedgeFundの有り余ったマネーが、一方向(買い方向)に

動いて、冴えない実体経済とは大きく乖離した動きになっている訳です。

 

流石に日経ダウも今日に限っては若干の恩恵を受けるでしょうが、コロナウイルスの悪影響が最も大きいので、春先(3月末)までは昨年末からの23000~24000円のBox rangeは抜けないと考えられます

 

幾ら円安と言っても、中国Supplychainが機能しなければ、輸出企業は部品調達が遅れて海外での売り上げが減少するのみならず、ニトリ等の輸入企業にとっては唯でさえ国内需要が冷え込む中での円安は輸入コスト増加に繋がるので相当な減収減益になる事は避けられず、非常に厳しい経営環境に置かれる…

更に、インバウンド関連や空運、陸運、流通(商社)なども大きな打撃を受ける為にRecessionに突入する確率は非常に高まったと言えます。

また、円安になれば生活必需品である食品や衣料の輸入物価が上がり、唯でさえ年金保険料や医療費等の公的負担増で実質可処分所得が減少している中で家計にも大きな負担になり、財布の紐が締められ余分なもの(贅沢品)は買わなくなり、消費は冷え込む一方です。安倍が言う経済成長など夢のまた夢…

 

強い基軸通貨ドルとの価値格差が広がりつつある円

 

今回の円安は、円キャリートレードで資金が海外に向かっていた今までとは質が違って、先行きが見えない

日本経済(日本企業)に対する懸念から通貨円が売られている為で、実質的に円の価値が下がってきていると考えるのが妥当です。詰まり、日本は最早経済大国ではなく、最も成長力が弱い国家の一つになりつつある訳で、Risk offの際に「比較的安全資産である円に資金が向かって円高が進行」と言った

根拠なき的外れな決まり文句の説明は通用しない時代に入ってきたと言って過言ではないでしょう。

 

本日の日経ダウは、ここ数年では珍しく一日で1%程度ドル高が進んで111円/$台に乗せた事と

世界株式市場同時株高の恩恵を受けて、景気敏感株が相場を牽引して先物主導でオプション行使価格23750円程度まで一時的に上昇するかも知れませんが、その後は日本独自の悪材料から跳ね返され

買いが一巡した後には商いが細り、最終的には23600円程度で引けると予想します。       

 

【引け後雑感】 2020/02/20 17:00追記

 

予想通りの展開で、昨年10月以来のドル高が進んだにも拘らず寄付き天井…弱り目に祟り目で昼休み中にDiamond princess号乗客の内、二人が死亡と言うニュースを受けて、短期筋のAI Algorithm

発動されて一気に上昇分の大半を打ち消す展開に至った格好です。

 

横浜港に停泊中のDiamond Princess号(20日午前)=共同

 

結局、日本株式市場の売買代金(及び出来高)の80%が、投機筋の商い(自動売買)に寄るものなので

「円安で輸出企業が上がりそうだ。」とか「充分下げたので押し目買いが入る。」と言った短絡的な相場観で高値で飛びつけば、、必ず投機筋の餌食になってしまう。

今回の円安は、円高を防御する為のGPIFのドル買い(為替介入)とか、日銀の更なるマイナス金利の深堀とかの政策的なものではなく、今年マイナス成長が確実と見なされている完全な日本売りである。

 

日経平均は続伸するも新型肺炎巡る報道で後場大失速

 

ドル建てで完全に下降トレンドに入った日本株式市場(Image)

 

東京株式市場で日経平均は続伸した。外為市場でドル高/円安が進行したことが支援材料となり、日経平均は一時400円超の上昇となったが、ランチタイム中に新型コロナウイルスによる肺炎で国内の死者が新たに出たと伝わり、海外短期筋が先物を売り、現物指数も上げ幅を縮小した。

19日午後3時時点で110円付近だったドル/円は、海外時間にじり高となり一時111.60円まで上昇した。米住宅関連指標が底堅かったことや、中国の景気刺激策への期待などがリスクオンムードを形成した。

東京時間もドル/円は朝方から111円前半で安定的に推移したこともあり、日経平均は続伸スタート。朝方から主力の輸出関連株が堅調に推移したほか、半導体関連や電子部品関連もしっかりした。買い一巡後は利益確定の売りに押され上げ幅を縮小した。さらにランチタイム中にはクルーズ船「ダイヤモンド・プリンセス」で起きた新型コロナウイルスによる肺炎の集団感染で死者が2人出たと伝わり、日経平均先物に売りが出て、現物指数は押し下げられた。前場で一時400円超高となった日経平均は25円高まで上げ幅を縮小、その後は2万3400円台後半で一進一退となった。(REUTERS)

 

パンデミック懸念で中止の危機に晒されている東京オリンピック

 

デフレから脱却の兆しが見え、企業業績が好調で経済成長が見込まれるのであれば、ドル円が1日で1.4%近くも上昇すれば500円以上上昇してもおかしくないのに、終わってみれば前日比78円高(0.34%)…

昨日の記事でも触れた様に、ドル建てでは日経ダウは、本日は1%安になる。

円が安くなって、株式市場が軟調なのだから、海外勢は態々損をする様な日本株に投資する訳がない。

豪華客船Diamond princess号の無能な対応に対してはJapanBashing、株式市場はJapanPassing

 

これは、スイスからの情報であるが、「東京オリンピックは中止になるかもね…。英国の某著名BookMakerでは、先月半ばの時点では中止の確率は3%程度でオッズが30倍近くあったけど、直近の倍率は3倍程度で逆算すれば、30%程度の奴が中止に賭けているんだよ。俺だって仮にOlympicが予定通り開催されても、態々ウイルスが蔓延する危険地域にオリンピック観戦の為には行かないよ。本来なら、今の時点で

収束の目途が立たないなら、早めに中止を発表すべきだ。優柔不断な対応で中途半端に決断を先延ばしにすればするほど、経済的損失も大きくなって、日本経済は危機的状況に陥るんじゃないかな?」

注意喚起されましたが、僕がOlympic中止や延期を決める立場じゃないのでそう言われても困りますが…

 

どちらにしても、個人的には(顧客の金融資産に於いて)昨年末に日本株を見切って米国株:ドル建てMMF及び金の保有比率引き上げていた為に昨年末比で遂に先月のマイナス3%から一気にプラス7%に転じたので万々歳ですが、やはり日本企業がここまで衰退してしまうと日本人として悲しい限りです。naniwa335