マニアックな読者の皆様、お早う御座います。
それにしても、New Yorkダウはコロナウイルス懸念など全く対岸の火事で4日間で1100ドル以上の上げを演じ、再び最高値更新…世界の投機資金が経済好調の米国市場に資金が集中してます。
NYダウ最高値更新 4日で1123ドル高
三週間ぶりの最高値更新に活気づくNYSEのディーラー
6日午前のニューヨーク株式市場では、中国が対米報復関税の一部引き下げを発表したことを好感し、優良株で構成するダウ工業株30種平均は1月17日以来3週間ぶりに取引時間中の史上最高値を更新した。午前10時現在は、前日終値比43.06ドル高の2万9333.91ドル。ハイテク株中心のナスダック総合指数も38.14ポイント高の9546.82と続伸している。
中国政府はこの日、対米報復関税の一部について、14日に税率を半分に引き下げると発表。米中貿易協議「第1段階合意」の発効に伴い、米国が対中制裁関税の一部を引き下げるのに合わせた措置としている。両国の摩擦解消に向けた中国の対応を好感し、ダウ平均、S&P500種などの主要株価指数は取引開始直後に相次ぎ最高値を更新したが、その後は利益確定の売りが出てマイナス圏に転じる場面もあった。
一方、米労働省が朝方発表した最新週の新規失業保険申請件数は前週比1万5000件減の20万2000件となり、市場予想(21万5000件=ロイター通信調べ)に比べて少なかった。前日のオートマティック・データ・プロセッシング(ADP)の全米雇用報告でも月間民間就業者数が大幅に増加し、翌7日発表の1月の雇用統計に対する期待が高まっている。また、今週に入り、米サプライ管理協会(ISM)が発表した製造業・非製造業の景況指数がともに市場予想を上回る好結果だったことも相場の支援材料。(ニューヨーク時事)
確かに、相対的に強い米国経済だが、どう考えてもバブル寸前の水準に到達している。
世界中央銀行が挙って大規模金融緩和をした事で、投機資金が実体経済に回る資金を遥かに上回る15倍以上に膨らんでいるのだから、当然とも言えるが、本当にこれでいいのだろうか?
本来なら、経済活動に<向かうべき緩和マネーが、貸出先が無い為に投資銀行や商業銀行自体の投機の為の資金に使われていると言う本末転倒な結果になっている現状…資本主義の限界ではないだろうか?
そこで2/2(日曜)の記事でも触れましたが、投機筋についてもう少し深堀したいと思います。
前回の記事と重複しますが「投機筋ってどんな集団ですか?」とか「投機筋とは何を指すのですか?」といった質問が以前から多いので再度概要を述べたいと思います。
経済記事やニュースで頻繁に使われる用語ですが確かに抽象的で分かり難いですね。
掻い摘んでいえば、短期的な利益を追求する鞘取りを目的とした集団です。
短期的な利益を追求する取引をスペキュレーション取引と言い、その取引集団(主体)を
スペキュレーターと言います。
スペキュレーター:以下(青字部分)マネー百科より転載
スペキュレーターとは、スペキュレーション、つまり金融・証券・商品取引市場等においてリスクを覚悟の上で、主として短期的な売買行動により、リスク・ヘッジ無しで利益を獲得しようとする取引参加者のことをいいます。一般に「投機家」ともいわれ、実需の裏付けのない無謀な行動を取る人という悪いイメージもありますが、スペキュレーター自身は自らが合理的と考える根拠に基づき、自らの責任において行動しているわけであり、むしろ取引市場の流動性に厚みを持たせ、市場を活性化させるという面では不可欠の存在と考えられます。スペキュレーション取引は、現物取引だけで行われることもありますが、先物取引等において、より少ない証拠金で多額の取引を行い、レバレッジ効果を狙うことも盛んに行われています。
それでは、スペキュレーターとは具体的には何を指すのでしょうか?
代表的なものがヘッジファンドで、最も社会認知度が高く有名なものではジョージソロス氏が率いていたクオンタムファンド…現在は80歳を超えて引退したが、英国中央銀行を相手にポンドの仕掛け売りを演じて見事に勝利したポンド危機は余りにも有名で凄まじいものがあった。
また、彼の総金融資産はリーマンショックで目減りしたものの現在日本円で8000億円超とも言われる。
共同創設者の相棒ジムロジャース氏は長期投資をしながら有り余った莫大な資産のごく一部を使って
現在は日本も含む悠々自適の世界旅行を楽しんでいる。
Quantum Fundの創設者 伝説の男 George Soros氏(89歳)
ヘッジファンドはぞの言葉とは裏腹にヘッジを掛けずに一方向に相場を動かして一気に鞘を取るハイリスクハイリターン型の私募型ファンドであり、世界中にどれ位のファンドがあるのか把握できないが、リーマンショック後はその多くが破綻して1/3まで減少したとも言われている。現在はまた2/3程度まで戻している。
然しながらヘッジファンドは投機筋の一部であり、最も大きな資金を動かすのが欧米投資銀行や商業銀行のディーラー部(自己売買部門)である。
ゴールドマンサックスやメリルリンチ、クレディスイスも狭義では所謂機関投資家ではあるが、実際はヘッジファンドと同じ投資スタイル(自己売買)を取るので投機筋の主犯(中核)であり本来は個人では禁止されている相場操縦を行っている張本人(悪の権化)になる。
特に日本株式市場での先物取引や裁定取引は彼らの意のままに動かせると言うのが業界の常識であるが、個人投資家にはその真相は隠蔽せざるを得ない訳だ。詰まり、マッチポンプ(八百長)である事が分かれば多くのカモネギである日本の個人投資家から大金を搾取できなくなるので都合が悪い訳である。
さて、本日の日経ダウはこの様な投機筋のtargetである14000円を昨日に続き試してくるでしょう。
また、ドル円110円も同時に仕掛けて来るので、激しい攻防戦が演じられ、先物が14000円を抜ければ14100円超までOvershootし、跳ね返されれば13850円程度まで押し返されると考えられます。
【引け後雑感】 2020/02/07 18:00追記
予想通りの展開で特筆すべき点は有りませんが、寄付き後に投機筋が先物で24000円を仕掛けたものの
為替が110円/$に載せなかった事もあり、昨日同様に24000円直前の23960円で跳ね返されて先物買い建てを手仕舞った結果、日経ダウも連動して下落しましたが、機関投資家のリターンリバーサルを伴った
リバランスもあって大引けでは週末にも拘わらず、底堅く推移して45円程度の下げで留まった格好です。
日経平均4日ぶり反落 高値警戒感で利益確定売り
東京証券取引所 (JPX )
東京株式市場で日経平均は、4日ぶりに反落した。東京市場では好決算を発表した銘柄などへの個別物色が目立ったものの、前日の米国株高の流れを引き継ぐ展開にはならなかった。高値警戒感もあり、日経平均は2万4000円の大台を前に利益確定売りに押された。
中国は6日、米国からの一部輸入品に対し昨年発動した追加関税の税率を半分に引き下げる措置を発表。これにより新型コロナウイルスの感染拡大による経済への影響懸念が緩和され、6日の米国株式市場は4日続伸となった。
日経平均は寄り付きは小幅に続伸し2万3943円45銭まで上げ幅を拡大したが、その後利益確定売りに押されマイナス転換した。3日に直近安値(2万2775円92銭)を付けてから6日高値(2万3995円37銭)まで1200円超の急上昇をしたこともあり、利益確定売りに傾きやすい地合いとなっていた。週末であることや、香港ハンセン指数.HSIや上海総合指数.SSECがマイナス圏で推移したこと、米雇用統計の発表を控えていることなども、利食い売りが出やすい材料となった。
市場では「2万4000円台に近付いては跳ね返されるような動きを繰り返している。2万4000円の壁は当面意識されるだろう」(国内証券)との声が聞かれたほか、「利益確定売りがかさむ2万4000円近辺を抜くのは容易ではなく、新たな材料が必要になる」(別の国内証券)との指摘もあった。(ロイター)
上記の記事の解説は概ね合っていると思いますが、クルーズ船で感染者が増加しているのにも拘わらず
これだけ日経ダウが底堅いのは不自然であり、投機マネーが日本株買いに向かっている事は明らかで24000円を一気に抜けた場合には抵抗線が無い為に意外と24500円程度まで上値を試すかも知れません。
但し、これは飽く迄も短期筋の踏み上げに寄る作られた数字に過ぎず、一旦目標株価(日経ダウ24500円)に到達すれば逃げ足は速く、裁定解消売りを伴って再度24000円を割ってしまうと言う乱高下が演じられる可能性が高いので、個人投資家も春先までは短期でのこまめな利食いが求められます。
AIに寄るHedgeFundの先物及びOption攻防(画像はImage)
余談になりますが、IHIに拘っていた例の建築事務所の社長が、決算Playで昨日持ち越した様で
「むちゃ、やばい下方修正や、失敗したな。胃が痛い」と、昨日消沈した声で電話があったのですが
蓋を開ければ今日も寄付きから続伸って、ほんまに相場は全く分かりません。短期筋の踏み上げか?
この結果、この社長さんはIHI(この1週間)だけで150万円の利益を上げ超御機嫌な週末を送っている事は想像に難くありません。キャバクラにでも繰り出す事でしょう。羨ましい限りです。(´-∀-`;)
さて、今日も注目(気掛かり)なのはNY市場で、4連騰後普通に考えれば高値警戒感と週末と言う事もあり反落すると思いますが、ドルは依然として全通貨に対して独歩高の様相を呈してきておりまさかの5日続伸も有り得ます。 まず、コロナウイルスは対岸の火事、懸念されていたトランプ氏の弾劾裁判も無罪放免
そして、当面の敵である民主党のアイオワ州での候補者が未だ僅差では有るものの決定せず、これも
トランプ氏の追い風になるだけでなく、株式市場にはPositive材料になるので、先高期待から投機筋だけでなく、海外からの健全な資金が未だ未だ流入する可能性があるからです。
ゲイのブティジェッジ氏(左)に急進左派のサンダース氏
どちらが候補者になっても、圧倒的にトランプ氏が有利になる。
また、新型コロナウイルス感染発生地当該国である中国や東南アジアの株式市場も徐々に反転上昇を
見せており、これらの資金が上手く回れば、流石に日本市場にもおこぼれがあるかも知れません。
但し、繰り返しになりますが、昨年末から始まった壮大なる需給相場=過剰流動性相場(バブル)なので、「歴史は繰り返す」と言う諺にもある様に、何れは崩壊します。それが何時かは分かりませんが…
この1週間は波乱続きであっという間に過ぎ去りましたが、明日位はゆっくり休みたいです。 naniwa335




