マニアックな読者の皆様、お早う御座います。
2月最初の本日の相場は、(誰もが覚悟していると思いますが)大荒れに荒れそうです。
大発会(年初)は、米国イラン紛争懸念が燻る中で世界株式市場はまさかの暴落で始まり、それでも暫時乱高下した後に落ち着いたと思えば、今度は1月中旬から中国発のパンデミック騒動で、当初の早期に収束と言った甘い予想は早くも覆されて拡散し続ける想定外の展開で、解決に向けての展望が全く見えない。
そして、気が付けば早くも2月…世界経済成長見通しは早くも下方修正を余儀なくされる事態に発展。
経済誌紙面を飾った「New Yorkダウ3万ドルは通過点」とか「日経ダウ春先にも2万8000円」と言った根拠なき楽観的な年初予想は脆くも覆されて、経済ジャーナリストやエコノミストは誰も触れなくなった。
新型肺炎世界経済への影響はSARSの3~4倍(IMF)
国際通貨基金(IMF)のゲオルギエバ専務理事は中国発の新型コロナウイルスによる肺炎について「世界景気に短期的な減速をもたらす可能性がある」との懸念を表明した。「生産や供給網の混乱をもたらしている」とし、日本など周辺国経済の下押しリスクへの警戒感も示した。主要中央銀行には「2020年中は金融緩和を維持すべきだ」と求めた。
世界経済失速懸念を示唆したゲオルギエバIMF専務理事(共同)
このおばはん、めっちゃ厚化粧やん?淡谷のり子かとおもた(;´∀`)
IMFゲオルギエバ氏は新型肺炎について「生産部門やサプライチェーンの混乱を引き起こし、旅行ビジネスにも影響を与えている」と語った。03年に深刻化した重症急性呼吸器症候群(SARS)の際に「世界経済の減速幅は0.1%にとどまった」と分析しつつ「中国経済が世界に占める割合は当時の4%から現在は18%まで拡大した」と指摘。世界景気の下押し圧力が当時よりも強まる懸念をにじませた。
1月31日のダウ工業株30種平均は600ドルを超える下げ幅となった。IMFは20年の世界経済の成長率を3.3%と予測するが、ゲオルギエバ氏は「不確実性が多く、リスクは下向きに傾いている」と語った。IMFは新型肺炎の経済への影響分析を2月中にも公表する考えだ。
世界景気を下支えするため「中銀には20年中も金融緩和を維持するよう強く求める」とも主張した。19年は世界の49中銀が金融緩和に踏み切り、IMFは成長率が0.5ポイント押し上げられたと試算。同氏は「金融緩和がなければ19年の世界経済は景気後退に陥っていた」と指摘した。ただ、世界全体の債務残高は08年の金融危機前を上回る水準で「投資家は利回りを求めて高いリスクをとるようになり、注意が必要だ」と警戒感も示した。(ブルームバーグ)
今更、この様な見解を示されなくとも、経済的打撃が計り知れない事位は誰でも容易に想像がつく。
不確実性が多いのは、今年に始まった事ではなく、今後はパンデミック危機のみならず地政学的リスクや災害リスクも含め不測の事態が起こり続けるだろう。
本日の日経ダウは、週末こそ投機筋の買戻しで半値程度戻したが、その後世界市場を再び襲った
コロナウイルス拡大懸念に寄る暴落が一回りして帰って来るので、寄付きでは400円超下落して始まり
その後10:30に約10日ぶりに開く上海市場の下落が予想以上に大きければ、次なるオプション行使価格22500円を試す展開(下値模索)も充分にあり得る。
【引け後雑感】 2020/02/03 20:00追記
寄付きこそ狼狽売りや機関投資家の更なるHedge売りで大きく下げましたが投機筋がオプション行使価格22750円に到達した後に上海市場に空売り規制が入る事を受けて、次なる権利行使価格22500円は
諦め一旦先物売りを買戻し(positionを減らし)250円弱の下落で済んだ格好です。
無論、日銀のETFも少々は効果がありましたが、後場に関しては投機筋の先物の買戻しに寄る裁定買いの商いが殆どで雀の涙程度で終わったと言えます。暴落時の700億円程度の買い支えは焼け石に水です。
新型肺炎直撃 上海株7.7%安
空売り規制が無ければCircuitBreaker発動だった上海市場
新型コロナウイルス感染による肺炎の拡大を受けて連休明けの取引が延期されていた中国・上海の株式市場は3日、再開し、代表的な指標である上海総合指数が連休前に比べて7.72%安い2746.61で取引を終えた。下落率は2015年8月下旬以来、約4年5カ月ぶりの大きさ。
一時最大で9%近く下落し、ストップ安も続出。米中貿易摩擦が緩和し上向き気味だった金融市場を再び大きな試練が直撃した。工場の再開遅れや個人消費の低迷等、新型肺炎の影響が米中摩擦で疲弊した中国経済をさらに悪化させるとの見方が支配的で、上海総合指数の終値は昨年2月以来の水準となった。
上海総合指数は春節前の1月23日終値比8.7%安の2716で取引が始まり、その後も安値圏で推移した。中国人民銀行(中央銀行)が公開市場操作で1兆2千億元(約18兆7千億円)の資金供給を実施。
証券監督当局は証券会社に信用取引を停止するよう求めたもようだが、市場の反応は限られた。
だが、中国株は一部を除いて値幅制限が上下10%ずつと小さい。3日は中国国際航空や中国東方航空、北京と上海を結ぶ高速鉄道の京滬高速鉄路などが値幅制限の下限に張り付いたまま取引を終えた。値幅制限いっぱいまで下げた銘柄は3000超と上海、深圳上場企業の8割に達し、調整はまだ終わっていない可能性がある。 (共同通信)
詰まり、空売り規制が入らなければ、確実にCircuit Breakerが発動されて指数全体がストップ安状態になり更なる下落が明日も続く結果になったであろう懸念が一旦は払拭されて7.7%の下落で済んだ訳だ。
投機筋としては、空売り規制が入るのは想定内だった為に、アジア代替市場としての日本株式市場の
売りを一旦は調整した格好である。
但し、空売り規制は将来の買戻しに寄る上昇を阻むので中期的には余り市場には嬉しくない話である。
投機筋は、その様な展開は十分周知しているので、今回の格好の悪材料を利用し日経ダウ最終target21000円割れまで諦めずに、売りを継続していくものと欧州からの分析が入ってきたばかりである。
本日一時400円以上下げた日経ダウだが
暴落の序章に過ぎず最終的にはこんなものでは終わらない
また、米国経済は相変わらず堅調と雖も成長率が鈍化してきており、間違えて(社会主義的志向の)民主党
サンダース氏が勝利する様な事になれば、頼みの米国市場までが暴落に見舞われる。
おまけに、BREXITが今後smoothに運ぶ事は決してないと欧州市場関係者は見ており、完全にEUから離脱する猶予期限の年内は様々な問題が噴出して、これも欧州発の世界経済の大きな足枷になる。
結論としては、パンデミック騒動で混乱している間にも、実体経済に於ける世界経済失速懸念は依然として燻っている訳で、新型肺炎ウイルス拡大が収束した後にも新たな課題が突き付けられる事になる。
現状はパニック状態であるが、仮にほとぼりが冷めて冷静になっても尚世界経済(実体経済)の鈍化は
不可避で世界株式市場は一気に下降トレンドに突入すると考えるのが妥当な判断である。
リーマンショック時の様な「落ちてくるナイフは掴むな」的な急落はないであろうが、今回の新型肺炎拡大は唯でさえ成長が鈍ってきている世界経済にボディーブローの様にじわじわと効いてきて、年末には20%程度リスク(金融)資産が吹き飛んでしまっている可能性も否めない、文字通り波乱の年になりそうである。
個人的には日本市場が云々ではなく、リスク資産の多くが下落リスクに晒されている現在、再度Drasticな
顧客の金融資産のリバランスを迫られる事になるのは必至で、それが大きな懸念材料である。naniwa335