マニアックな読者の皆様、お早う御座います。
相変わらず、先物主導の裁定取引に振り回される日本株式市場…
大発会でイラン情勢悪化に寄り個人投資家が狼狽している中で仕掛け的な売りが膨らんで
大きく下落した翌日には、一気に空売り機関のShortcoverが入り行って来いの自作自演。
また、薄商いの中で下落に掛けたダブルインバースETF購入者の買戻しも入って前日比約8割戻し…
高値警戒感から、昨年末から手仕舞った(利確)した現物売買中心の個人投資家は、この様なボラタイルな
相場に中々参入できない。信用取引中心の投資家も日計りで右往左往するばかりで上手くいかない。
無論、我々の顧客も昨年12月半ばに保有していたSony、任天堂、太陽誘電の株の約7割を売却し
現状では3割しか保有していないので、大きな利益を取り損ねた感も否めませんが、一方で資産配分調整で買い増して貰った金が最高値を更新し、それ以上の大きな利益を齎した為に、金融資産全体の資産運用は概ね順調で、年初から軌道に乗ったのは幸先良いと言っていいでしょう。
不確実な時代に於いて株式だけに集中して日々の動きに一喜一憂出来る状況では無い訳です。
この様な時こそ資産分散の効果が発揮されるので、国内外株式:債券:外貨預金:新興国投信:commodity及びCashの資産配分(Assetallocation)を少なくとも1カ月に一度は行う必要があります。
Don't put all your eggs in one basket.
我々投資顧問業は、顧客の資産保全の為に常に世界情勢をWatchして顧客の資産配分を調整するだけでなく、時には先物やOptionでHedgeも掛けたりする訳です。短期的に大きな利益を取れればそれに
越した事はない訳ですが、本来の目的は投機的な売買ではなく世界経済成長に見合ったベンチマークを上回る事なので、その意味では何とかリーマンショックを乗り越えて、今となっては顧客の総資産は、この
10年(DECADE)で2.2倍まで増加しました…長期で資産が増えればいい訳です。
本日の日経ダウは、為替が再度108円/$を割った事とNYSEの下げに連動して400円程度下落して昨日の上昇分を打ち消して始まるでしょうが、前場で大きく下げれば日銀が今年早くも2度目の出動でETFを買い支える事で下値は大発会と同様に3200程度で収まるでしょう。
但し、イランが報復としてイラク米軍基地を攻撃した事で日経ダウが23000円を割れる様な事が
有れば、投機筋(空売り及びPutoption保持機関)が一気に売り浴びせるので、為替如何ですが
後場に日銀が強引に買い支えて大引けで大台の23000円を死守する事が命題になるでしょう。
正に年初から米国対イランの報復合戦を切っ掛けに投機筋の(AI発動)アルゴリズム自動売買に寄る
売りから入り買い戻す「行って来いのマッチポンプ相場」継続です。
カジノ化した日本株式市場…カジノだけに火事の中(火中)の栗を拾う事は無いでしょう。
然しながら、今日どうなるかはあまり重要ではなく、3月末までにどの様な動きになるかが重要なので、常に下落に備えてpositionを調整する事が我々の仕事です。
さて、本日の重大ニュースは何と言っても22:00から始まるベイルートでのゴーン被告の記者会見
ゴーン被告が午後10時会見 -日産との攻防に新たな幕開けか?
優雅な逃亡生活を送り始めたゴーン被告
逃亡に使った資金は夫人のものなのか?
日産自動車元会長のカルロス・ゴーン被告がきょう午後10時(日本時間)にベイルートで記者会見を開く。同被告は会見で事件は日産と仏ルノーとの経営統合に動いていた自分を引きずり下ろすためのクーデターだったと主張する見通しだ。 FOXビジネスは7日、ゴーン被告が会見で日本政府の背後にいる複数の人物を含め、自らの逮捕に関与したと考える関係者を名指しする予定だと伝えた。クーデターだと立証できる証拠や文書が手元にあると同社の取材に語ったという。(Bloombergより抜粋)
日産社内のクーデターに関与した人物は兎も角、政治家の名前を公表するとしていますが
仮に挙がった名前が自民党内の幹部であれば大騒ぎになる事は必至…どうなんでしょうか?
【追記】 2020/1/8 23:00
日経ダウに関しては、イラン情勢に寄って振り回された挙句、昨日の上昇分を計った様に打ち消して
終了…この様な海外情勢に寄ってCTAを始め短期投機筋のアルゴリズムが発動され続ければ、個人投資家も国内機関投資家も手の出しようがありません。1月は相当ボラタイルな相場が続くでしょう。
さて、ゴーン被告の記者会見を見ていますが、確かに業績が低迷していた日産を実際に立て直した事に寄って多額の報酬を得ている内に、自分が経営者としてカリスマである勘違いして、罪の意識のないままに
ストックオプション等の姑息な方法まで使って日産を私物化してしまった強欲なゴーン氏を擁護するつもりは毛頭ありませんが、彼の言い分にも一理ある有る様に思えます。
鬱憤が溜まりに溜まっていたのかタカが外れた様に
検察と日産を記者会見で激しく糾弾するカルロスゴーン被告
【記者会見前半の概要】
■逃亡方法「話すつもりない」
日本からの逃亡については「今日どのように日本を抜け出したかを語るつもりはない。代わりに、私がなぜ抜け出したかを話す」と語った。
■日本政府関係者の関与「名前明かさず」
事件への日本政府関係者の関与については「レバノン政府の利益に反する」として名前を明かさないと述べた。
■「日本の人質だった」
日本の刑事裁判での有罪率は99%だと指摘し「私が公平に扱われる兆しはなく、今後4、5年にわたり普通の生活を送れる兆しもなかった」と述べた。自らを「国の人質」だったと語った。
■「シャワーは週2回のみ」
拘置所での生活について「週2回しかシャワーを浴びることができなかった」「英語もフランス語も話す人はいない」と述べた。
■逮捕には西川前CEOが関与
2018年の自らの逮捕に関して、日産自動車の西川広人・前社長兼最高経営責任者(CEO)が関与していたと述べた。「西川氏のほか、多くの幹部が私を追い出すのに関わっていた」と語った。検察と日産が事前に準備していたとも主張した。
■「根拠のない攻撃」
「日本の検察や日産の経営陣によって組織化された恥知らずで根拠のない攻撃」と、日本の司法による自身への捜査を批判した。
詰まり、彼の独裁的手法を快く思わなかった日産の西川氏を筆頭とする首脳陣が検察と結託してゴーン氏を嵌めたと捉えられても仕方ない。内部告発と言うが、これは明らかに計画的にゴーン氏を貶めた格好だ。
事実、西川社長も金額に違いがあるものの報酬を5000万円弱嵩上げしていた事がばれて取締役会議で物言う株主に寄って辞任に追い込まれた。
要はCorporate governanceやcomplianceが完全に崩壊した日産の経営陣の覇権争いが齎した不幸であり、西川氏もゴーン氏と同罪で五十歩百歩である。
また、日本の検察の拘留期限引き延ばし戦略は先進国では有り得ないのも事実で、ゴーン氏の言うように
自白を強要するまで拘留させる人質手法は国際的には通用しないばかりか、結局は検察や裁判所の
司法当局の手落ちで海外逃亡を許してしまうと言う始末…全く以てアイロニックで恥晒しな話だ。
今回の件は極めて黒に近いグレーゾーンで実際に逮捕後に起訴された訳だから常識的に潔白ではないであろうが、国際的には推定無罪の適用範囲だ。 ゴーン氏曰く「日本は推定有罪が適用される。」
但し、彼の母国であるレバノンが身柄引き渡しをするとは考え難く、事実上の無罪放免になるであろう。
思うに刑事事件裁判での有罪率99%と言うのは明らかにおかしく、ゴーン氏か有罪か否かは別として、日本国内ではこの様な捜査手法で自白を強要して多くの冤罪が生まれるのであろう.。 naniwa335


