マニアックな読者の皆様、お早う御座います。

米国債務問題の進展が、全く見えない中でNYSE大幅反落。
当然の如く、ドルは売られ、ユーロも軟調…96円/$後半まで突っ込んだが、このまま与野党協議が難航して解決の糸口が見つからなければテクニカル的にも95円/$を割るリスクも見えてきた。

米株安・円高で下値探る動きか(先読み株式相場) 

2013/10/8 8:20

 
8日の東京株式市場で日経平均株価は続落して始まる公算が大きい。前日の米株式市場でダウ工業株30種平均が約1カ月ぶりの安値を付けたうえ、円相場が対ドルで約2カ月ぶりの高値を付けた。米財政問題への警戒感を背景に、主力の輸出関連株を中心に売りが優勢になりそうだ。日経平均は前日まで4日続落して600円超下げており、安値圏では値ごろ感に着目した買いも入りそうだが、目先は下値のメドを探る動きが続きそうだ。日経平均は1万3700円台を中心にした値動きが見込まれる。連続安が5日に延びれば、昨年11月5日~13日の7日続落以来11カ月ぶりとなる。

 7日の米株式市場でダウ工業株30種平均は大幅に反落した。米財政問題を巡る与野党の交渉難航が続くとの懸念から、投資家が運用リスクを避ける動きが広がった。米野党共和党のベイナー下院議長は6日、17日に期限を迎える連邦債務の上限引き上げ問題についてオバマ政権が求める無条件の引き上げを認めない姿勢を示した。米国債の債務不履行への警戒感が高まり、ドルを売って金利水準が相対的に低い円を買い戻す動きが強まった。円は1ドル=96円67銭と約2カ月ぶりの高値を付けた。

 円高進行などを受けて7日のシカゴ市場で日経平均先物12月物(円建て)の清算値は大証の日中取引の終値に比べ85円安い1万3775円だった。朝方はこの水準を意識した売りが先行しそうだ。現物市場でもファストリやファナックなど値がさ株を中心に裁定取引の解消にからんだ売りが広がる公算が大きい。

 米財政問題への警戒感が引き続き相場を左右しそうだ。米ウォール・ストリート・ジャーナル(電子版)は米東部時間夕にオバマ政権が一時的な債務上限の引き上げを支持し、長期的な財政問題の解決に向けた時間を確保する方針だと伝えた。ただ、8日早朝の外国為替市場で円相場が一時96円台半ばと、ニューヨーク市場の高値から一段と上昇。米財政への警戒感は根強い。

 積極的な買いが入りにくく、個別に買い材料が出た銘柄を物色する動きが続きそうだ。8日付の日本経済新聞朝刊は清水建設の宮本洋一社長が取材に対し、2020年東京五輪の関連工事が本格化する3~4年後には「連結ベースで1500億円程度の増収が見込める」との見方を示したと報じた。電子商取引(EC)事業の料金体系を見直すと発表したヤフーにも注目だ。材料株の物色が相場を下支えする場面も見込まれる。

 財務省が寄り付き前に9月上中旬の貿易統計と8月の国際収支などを発表する。物価の先行きに対する市場の期待を見極めるうえで、再開する10年物の物価連動国債の入札にも注目だ。内閣府は9月の景気ウオッチャー調査を発表する。エナリスが東証マザーズに上場するほか、ローソンなどが2013年3~8月期決算を発表する。

 海外では中国・上海市場の取引がほぼ一週間ぶりに再開する。米国では非鉄大手のアルコアが13年7~9月期決算を発表し、米主要企業の決算発表が本格化する。〔日経QUICKニュース(NQN)〕

当然ながら、本日はオプション行使価格である13750円割れを意識する展開が予想され、債務上限危機の事態収束に目途が付かなければ、今週中にも13500円割れが現実味を帯びてくる。

テクニカル的にも完全に下降トレンドに突入した日本株式市場に買い手が現れるのは難しく、非常に厳しい相場環境にあると言える。
大方のアナリストは10月から12月に掛けてアベノミクスの上層相場第二弾を謳っていたが、その様な兆候は全く見られない。

引け後雑感

客先からkey board叩いています。
この2週間で大きく下落していたので何とか続落は免れたようですが、方向感が乏しいというか、やはり下落局面の中の調整の範囲内で有る事に違いはない。

そんな中で、原油価格が高騰し食料品価格が上昇する中で消費税増税が追い打ちを掛ける形で物価が上昇すれば来期には国債金利も上昇するリスクが高く国債下落に振れるリスクも再燃。

短期的にも下落トレンドに突入したが、仮に中長期で見た場合にも日本(債券、株式)市場リスクは高いものになるであろう。

結論としては、アベクロ相場は5月で終了したと考えるのが普通であり、二度とあのような根拠無き大相場は訪れない公算が高いと考えるのが妥当であろう。

どちらにしても、個人投資家が離れてしまった現状では市場が活気を取り戻すのは不可能であると言って過言ではない。
春先には、金融政策が齎した過剰流動性頼みの荒唐無稽な上昇相場で美味しい果実を収穫できた投資家も柳の下の泥鰌はそうは居ない事に漸く気付いた事であろう。               naniwa335