マニアックな読者の皆様、こんにちは…

為替が100円/$を抜けオプションコールヘッジショートポジションのロスカットで101.50以上までオーバーシュート。
無論、PPP(購買力平価)から言えば、100円/$前後は適正であるが、対ユーロや対フランでも下落しているのは日銀の円安誘導ではなく、本格的な日本売りの兆候でもある。

事実、国債先物市場は金利が徐々に上がり始め、国債価格は下落傾向にある。
サーキットブレイカーこそ発動されていないが、危うい状態にあるのは確かな様だ。

ジョージソロスも以前から警鐘を鳴らしているが、出口戦略を全く顧みずに日銀が際限なき国債買い入れを実行すれば、必ず国債は暴落するし、投機筋も一斉に国債売りに協調するのは想像に難くない。

為替と株式の連動性は、財政の安定がその根底になければならないが、国家地方を合わせた財務が1100兆を超えている日本が財政再建など現実的には不可能。
詰まり、為替水準や財政バランスなどのマクロ経済で考えても日経平均15000円と言う水準は完全なバブルである。

但し、海外機関投資家が現物で日本株を買い越しているのも事実で、その場合には円売りドル買いの為替ヘッジを掛けるのでスポットレートも円安に振れる。
詰まり、一方的な日本株投資が為替ディーラーの思惑と相まってドル買いがドル買いを呼ぶという投機的な色合いが強い。
一旦、100円/$をぬければ、100円/$を簡単には割ってこないので、次は105円/$がターゲットになるだろうが、流石に海外の自動車産業やハイテク産業の外圧は強まるので当面は100円/$~105円/$で推移しそうである。

さて、日経ダウだが先述した様に15000円と言うのは大きな壁になるであろう。
企業決算が本格化してきているが、自動車産業は好業績で保守的な想定レートなので100円/$以上で推移すれば上値余地は未だある。トヨタの7000円や富士重工の2400円なども有り得る。
ところが、家電業界は為替の恩恵を受けても黒字転換がやっとでとても将来展望は望めないので失望売りが渦巻くであろう。
また、ゲーム業界も再編で大手が苦境に立たされる公算が高い…DeNAやグリーは最早ピークを打ったと言える。
そして、不動産業界…確かに株価が先を見越してオーバーシュートしていたのは確かだが、調整局面に於いても実体とはかけ離れた株価である。
バイオ関連は10年先の株価を現状で付けていると言って過言ではない超バブル。

この様な株価進捗は1986~1991のバブルに近い…但し、当時は実際に高度経済成長を伴っていた上でのバブルだったので実感はあったが、今回のアベノミクスは全く実体が付いてきていないし、実感も全くないと言うのが正直な感想だ。

そんな中でリーマンショックで持ち株が塩漬けになっていた投資家は13000~13500円水準で80%ほどまで回復したので売っている。
13500円以上で購入しているのは株式投資経験のない新参者が大半を占め、投資家の入れ替えが行われつつある。

あるニュース番組でネット證券(カブ.com)のコールセンターが映し出されていた。
今から口座を開きたい人や口座を開いたばかりの問い合わせで回線もパンク状態。

売買の仕方が分からない…そんな人が多くを占める様な事も目先の欲だけを満たしたい日本人の短絡さを露呈している。

投資経験がないので現物取引が99%である。

ライブドアの時も口座開設が一気に増えたのを思い出すが、全ての新規参入者はライブドア上場廃止で全財産を失った。

無論、今回の相場は5~10年中長期で見れば20000円というのも満更夢ではないだろうが、それまでには大きな波を打って、大底では10000円割れだって有りうる。

正直に言って8合目以上まで上昇している中で、財務諸表もテクニカルも全く無知な素人が上手く行く道理は全くない。
高値掴みの典型で、外資による売り越しに寄る荒稼ぎが刊行される日は遠くないであろう。

兎に角、15000円まで上昇するのを待ってから逆張りに転換したい。            naniwa335