マニアックな読者の皆様、お早うございます。

遂に日経ダウ10000円の大台を突破しました。

選挙投開票で材料出尽くしかと思いましたが、あに計らんや…顧客には9550円で逆張りを閉じニュートラルポジションで様子見して貰い正解です。
然しながら、投機筋が過剰流動性の資金をレバレッジを効かせた際の突き上げは恐ろしいものです。
今回の読み違いは、4月にもみ合ったレンジの中心の9600円では戻り売りで返されるので、投機筋もそこで売り抜けると判断したのが、読み間違い…然し、悪い予感がしたので機械的にポジションをニュートラルに戻したので、顧客の損失は最低限で済んだ訳です。
ただ、順張りを推奨していたなら莫大な利益を齎していたので、顧客は口には出さなくてもいい気はしていないでしょう。

実体経済が最悪な中での根拠なき今回の踏み上げは酷いものがありました。

特にシャープに至っては信用倍率が示す様に個人投資家も機関投資家も空売りが大量に残っていた中で、一気に買い上がられたのでロスカットでの買い戻しが半端でなく、170円近辺から一気に375円にまで高騰…完全に仕手株になった形です。
そのほかにも、信用倍率が低かった銘柄はチャートでも噴水足が見受けられる異常な相場。

チャート

今回の上昇は、明らかに投機筋による安倍内閣への期待と実効性を催促する先回りの買い上がりだが、それだけではなく世界の中央銀行が金融緩和のオンパレードで、ジャブジャブの資金が際限なく機関投資家や投資銀行、果てはギャンブリング集団のヘッジファンドにまで融資されたという側面が大きい。

また、日銀も海外金融機関まで金融緩和の対象を広げる事を仄めかしている。

確かに、民主党政権下での経済の高揚期待はゼロに等しかったにしても、安倍総裁発言だけで実際に政策や予算編成など何もしていない段階でこれだけ上昇するのは異常です。

ところが、過剰流動性を齎した流動性の罠というのは、本当に恐怖で実需が伴わない状況で金利がゼロに近くなればマネーや債券に対する保有メリットが失われるので、投機資金に回ります。

流動性の罠(Liquidity trap)

然しながら今回の相場が本物か…詰まり、大相場の予兆なのかは非常に怪しい。

1:実体経済を反映していなく、ぼんやりした期待だけが先走りしている。
2:米国も財政が厳しくハードランディングは避けれても財政の崖をダメージ無く乗り切るのは難しい。
3:欧州危機がそんなに簡単に収束する材料は皆無である。
4:日本に於いては、原発再稼働が事実上不可能な中での円安とインフレはコストプッシュインフレを助長するだけで、企業も国内には資金を還元せずに海外投資に回る。経常黒字は国内に還元されずに貿易赤字だけが国内の負担になる。
5:今回の10000円抜けは完全に投機筋の突き上げ相場で、タイミングを見て一気に売り抜けると同時に先物での売りを掛けてダブルで利鞘を稼ぎに出てくる。詰まり、過剰流動性は買い上がるだけでなく、ショート(空売りや指数先物の売り)でもいかんなくその効力を発揮する。


以上が、僕の分析でこれが仮に当たっていれば、10000円での売り方のポジションの買戻しでのオーバーシュートが一巡すれば反転急降下に相場は向うであろう。根拠なき上昇は必ず、実体経済に向かって収束する。

仮に、売りポジションをホールドしたままならどんなに踏み上げられても春先の高値10250円がリミットなので、焦らずに逆に先物の売りポジションを積み上げる位の気持ちで行くのが妥当である。
ただ、売り方(ショート)は、数理上損失が青天井なので余裕があるうちにのロスカットも必要である。

兎に角、今回の僕の予想は見事なまでに外れましたが、9550円近辺で方向転換した事で何とか救われた様です。      
                                                                                                  naniwa335

追記

10000円の大台を突破したところで調整が入るかと思いきや大引けでは10160円…余りにも投機筋による踏み上げがきつい。
期近先物の10100の大きな板はいとも簡単に抜けて、ロスカットレバレッジによって10180まで上昇。

個人投資家でも機関投資家もショートポジションが優勢であった今回の相場…塩漬け株保有者には安倍トレード(実質は投機筋の突き上げ)は多少のプレゼントになっただけで、逆を張ったデイトレーダーは損失が膨らんだのは間違いない。
また、買専門のデイトレーダーも利益を早いうちに一日で手仕舞うので大きな利益を出すのは難しい。

よく株の売買をしている仲間は「もっと、我慢すればよかった」とか「本当なら100万は稼げた。」とか、たらればの話ばかりで結果論に終始する。
そんな時には「刑務所に入るか怪我や病気で入院でもしない限り、毎日板に張り付いていたら直ぐに売ってしまうから大儲けはできませんで。」と皮肉ってやる。
また、今回の相場で「投資顧問業は景気がいいねぁ~」なんていう人も多いが、そんなに甘くない。
根拠なき上昇時には警戒してヘッジを掛けるか逆に売りポジションが多くなる…今回がその典型で利益は出せずに多少の損失を余儀なくされた。

さて、春先の今年最高値の10255円を目指すのかどうか?
当然ながらテクニカル的には過熱感から多少の調整が入っても年内に先物主導で試してくる可能性は高い。
但し、日銀の金融政策決定会合で緩和の先送り、若しくは追加緩和がすでに織り込まれていたら試すことなく失速する可能性も否定できない。

兎に角、一般個人投資家や企業が株式保有比率を下げている中で儲かっているのは一部の機関投資家(銀行、保険会社)や投資銀行(証券会社)と、巨悪の根源であるヘッジファンドだけである。

詰まり、相場など凡そ縁のない大半の国民が直接関与する実体経済には何の恩恵も齎さないギャンブリングゲームである。